外壁塗装で足場は必須?足場代が高いのはなぜ?トラブル事例も紹介!

外壁塗装にかかる費用のうち、足場代は大きな割合を占めています。金額が想像以上に高くて悩んでいる方も多いでしょう。

 

しかし、品質向上や安全性のためにも足場の設置は必要不可欠です。トラブルを避けるには、足場代の相場を知り、適正価格で工事が行われているかチェックしなければなりません。

 

この記事では、足場代の相場や追加費用がかかる事例、コストを抑えるコツなどについて詳しく解説します。これから外壁塗装を依頼する方、塗装費用を安くしたい方はぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装の足場の相場はいくら?


外壁塗装にかかる費用のうち、約30%は足場代が占めています。金額にすると1530万円程度と高額です。悪徳業者は足場代を値引きして契約させようとしてくるため、適正価格を覚えておく必要があります。

 

ここからは、足場代の相場と計算方法について詳しく解説していきます。

 

足場代の相場

外壁塗装における足場費用は、1㎡あたり〇円という方法で算出されます。

 

一般的に、戸建て住宅であれば養生シート込みで1㎡あたり600円~800円が相場です。数年前までは1㎡あたり1,200円以上でしたが、最近では1㎡あたり1,000円以下で設置できます。

 

また、工期が長引いても足場の値段は高くなりません。余分に支払う必要はありませんので注意しておきましょう。

足場代の計算方法

足場費用は自分で簡単に計算できます。不適切に高額請求されていないかチェックしてみましょう。足場の相場は以下の計算式で求められます。

 

(家の外周+8m× 高さ × 平米単価(600800円)

 

ここで、住宅一棟分の足場設置事例を紹介します。

 

建物の外周が20m、建物の高さが6mの建物の場合、上記の式に当てはめて計算すると足場の相場は以下となります。

 

  • 20+8m× 6m × 平米単価(600800円)= 100,800134,400

 

外壁塗装で足場代に追加費用がかかる場合

建物の造りや築年数によっては、基本的な足場代に加えて費用が発生することもあります。

 

代表的なものは建物の階数による追加費用です。足場代は「建物の外周×足場の高さ×足場の単価」で算出されるため、階数が上がるほど値段は高くなります。その他の追加費用については、以下の章で紹介していきます。

屋根の角度が急な場合

建物の屋根が急な場合は追加費用が発生します。具体的には、勾配が5.5寸以上になると屋根足場が必要となるため、その分足場代が高くなります。

 

屋根足場とは、傾斜があるところでも安全に作業するための足場です。品質向上や安全面において必須となる設備のため、角度がついた建物を塗装工事する場合は覚えておきましょう。

足場の手運びが必要な場合

近隣住宅との距離が近く、周囲に運搬車を停められない場合は手運び代として費用が追加されます。相場は5,000円くらいを目安にしておきましょう。また、敷地の入口から建物まで距離がある場合や高低差がある場合は追加費用の対象です。

 

狭すぎて足場が設置できないときは、広い場所で足場を組み立てたあと、クレーンなどで搬入することもあります。このパターンだと手間賃やクレーン代などが上乗せされるので、通常よりも足場代が高くなります。

カーポートがある場合

足場を設置する場所にカーポートがあると、一度取り外して工事後に再度取り付ける必要があります。

 

そのため、その作業代として費用が追加されます。1枚につき600円程度かかると覚えておきましょう。

 

また、ベランダルーフやグラスライトなどもカーポートと同様に取り外す必要があるため、それぞれ追加費用がかかります。費用が高くなるだけでなく、取り外しと取り付けの作業にともない、通常よりも工期が長くなることにも要注意です。

昔ながらの日本家屋の場合

外壁塗装を行うのが日本家屋の場合、相場よりも費用が高くなる可能性があります。なぜならば、日本家屋には下屋根が取り付けられているため、ジャッキといった部材が増えてしまうからです。

 

1階部分が車庫になっている、斜面に建っている、道路から家まで高低差がある、隣の家との距離が狭い、といった場合は運搬費が追加されると考えておきましょう。

外壁塗装での足場の必要性

高い費用をかけてまで足場を設置する必要はあるのか疑問に感じる人もいるでしょう。しかし足場は品質や安全性に大きく関係するため、塗装工事においては必須の設備です。ここからは足場の必要性について詳しく解説します。

施工品質の向上

足場を設置することで、安定した作業環境が整い、施工品質を上げられます。建物の周りの空間が作業スペース化し、地上とほぼ変わらずに作業できるのがメリットです。楽な姿勢で作業できれば、塗りムラや施工ミスのリスクを軽減でき、質の高い仕上がりを期待できます。

 

足場があることで両手が自由に使えるので作業効率がアップし、納期遅延を防ぐことにもつながります。足場の代替として脚立もありますが、脚立では足元や手元が不安定になってしまいます。

近隣への配慮

足場と養生シートを併用することで、近隣の建物へ塗料が飛散するのを防止できます。塗装工事の過程では、塗料に加え粉塵や水しぶきが発生することも多々あります。万が一、周りの家や通行人にかかってしまうと、トラブルになりかねません。

 

ご近所付き合いをうまくやっていくためにも、周囲への配慮は怠らないようにしましょう。養生シートを張らずに工事が行われている場合は、業者に相談してください。

安全管理

足場を設置するのは、現場の安全を確保することが大きな目的です。塗装工事は高所で作業することが多く、足場がない不安定な状態だと転落事故を起こしかねません。法律でも、2m以上の場所で作業する場合は、足場を設置するよう定められています。

 

また、作業員だけでなく、足場の下にいる住人や通行人の安全対策にもなります。万が一、物や人が落ちても足場が受け止めてくれるので、落下による事故から守られます。

外壁塗装の足場代を抑えるコツ

塗装費用の約30%を占める足場代は、費用の中で大きな負担となるでしょう。しかし工夫次第ではコストを下げることも可能です。

 

ここからは、外壁塗装での足場代を抑えるコツについて解説します。簡単にできる節約対策なので、塗装工事の際はぜひ実践してみてください。

 

正確な足場架面積を算出してもらう

コスト削減のためには、余分な費用が請求されていないかチェックすることが大切です。足場にかかる費用を算出し、提示された金額と照らし合わせて適正価格になっているか確かめましょう。

 

足場代は(建物の外周+8m × 家の高さ × 平米単価(600800円)で簡単に求められます。算出した金額よりも大幅に高額となっている場合は、業者に問い合わせてください。

屋根塗装と同時に外壁塗装を行う

外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、足場代が1回で済むため費用を抑えられます。別々に依頼すると、それぞれに足場代がかかるので費用が2倍になってしまいます。塗装費用のうち足場代は大きな割合を占めるので、半分にできればかなり節約できるでしょう。

 

近々屋根も塗装したいと考えている方は、一緒に申し込むのがお得です。

まとめ

品質向上や安全性のためにも、足場は必ず設置しなければなりません。塗装工事にかかる費用のうち、足場代は大きな割合を占めます。そのため相場がいくらなのか、どんなときに追加費用がかかるのかを知り、適正価格となっているかをチェックすることが大切です。

 

少しでもコストを抑えたい方は、ここで紹介したコツを実践してみてください。

 
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