鉄骨塗装を行う目的は?使用される塗料や作業工程も解説!
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カテゴリー:その他
鉄骨塗装は見栄えを良くするだけでなく、錆びや腐食を防ぐ効果があり、安全性の向上や劣化寿命を延ばすというメリットがあります。そのため、外観や安全面を気にする方は、検討してみてはいかがでしょうか。
この記事では、鉄骨塗装が必要な理由を詳しく解説し、塗装作業にかかる手順や使用される塗料の種類、費用相場についても紹介していきます。
鉄骨塗装とは?定期的な塗装が必要な理由を解説
ここでは、鉄骨塗装を定期的に行うべき理由について解説します。まずは基礎知識として、鉄骨塗装を行う目的について確認しておきましょう。鉄骨塗装は数年ごとに繰り返し行う必要がありますので、その期間の目安についても紹介します。
住宅の柱や梁に使われる鉄骨は錆びる
鉄骨は丈夫なのでメンテナンスが必要ない、と思われている方も多いでしょう。しかし、住宅の柱や梁に使用される鉄骨は、時間の経過とともに劣化してしまいます。雨や風など外部から受けるさまざまな影響は錆や剥がれの原因となります。
鉄骨が錆びてしまうと、建物の外観が悪くなってしまうのはもちろん、機能や耐久性が低下してしまいます。
鉄骨は錆びによって強度が落ちるという特徴を持っていることから、安全面を保つ、そして建物の寿命を縮めないためにも定期的なメンテナンスが必要です。
そのような事態を防ぐのに効果的なのが、鉄骨塗装です。塗装を行うことで複数のメリットを得られます。鉄骨塗装を行う目的について次の章で詳しく解説していきます。
鉄骨塗装の目的
鉄骨塗装は主に3つの目的で行います。
- 鉄骨の錆びや腐食を防止する
- 見栄えを良くする
- 建物自体の寿命を延ばす
鉄骨塗装は「錆びや腐食を防止する」ことが第一目的です。鉄骨は水分と塩分に触れることで酸化し、時間の経過とともに錆びが発生してしまいます。さらに繁殖力のある錆びの場合、横広がりと鉄の下部が同時に腐食する可能性もあるので注意が必要です。
塗装することで、鉄骨の表面が塗膜で覆われるため、外部からの影響を受けることがありません。よって錆びや腐食から建物を保護することにつながります。
鉄骨塗装は建物の「見た目を良くする」目的でも行われます。鉄骨がむき出しの状態だと外観イメージが悪くなりますが、塗装することで鉄の部分を隠す効果があります。
また、塗装に使用される塗料にはさまざまなカラーバリエーションがあるため、自分好みに仕上げることが可能です。外観にこだわっている方は、鉄骨塗装で希望のデザインにすることをおすすめします。
さらに鉄骨塗装には「建物自体の寿命を延ばす」というメリットもあります。定期的な塗装メンテナンスを怠ってしまうと、錆びや腐食が建物全体に広がってしまい劣化が進みます。
鉄骨寿命の原因は、ほとんどが錆び・腐食によるものなので、早いうちから対策しておけば建物自体の寿命を延ばすことが可能です。
鉄骨塗装は何年ごとに実施すべき?
鉄骨塗装は定期的に行うべき施工ですが、具体的に「何年ごとに実施すべきか」疑問に思う方もいるでしょう。
鉄骨塗装の理想的な頻度は「5年に1回」です。鉄骨に使用されるアクリル塗料は、約5年が寿命と言われているため、コーティング機能が低下してくる5年を目安に再塗装しましょう。
塗装作業を怠ってしまうと錆びや塗料の剥がれがひどくなり、古びた見た目になってしまいます。また建材が劣化してしまうと、建物を支えている箇所がボロボロと崩れ落ち、安全機能が著しく低下してしまう恐れもあります。
鉄骨の損傷が進むにつれて高額な張り替え作業が必要になるため、結果的に塗装費用よりも高くついてしまったという事態も起こります。見た目と安全性を維持するためにも、5年ごとに再塗装するよう心掛けてください。
鉄骨塗装のやり方は?作業工程を紹介
鉄鋼塗装は主に3つのステップで行います。1つずつ手順を踏んでいくことで、より丈夫な塗装に仕上げることができます。
ここでは鉄骨塗装のやり方や作業工程の流れを簡単に説明していきます。
ケレンで劣化塗膜を除去する
初めにケレンと呼ばれる研磨処理で劣化した塗膜を取り除きます。時間の経過とともにできた錆びや汚れは、簡単に落とすことが難しいためサンドペーパーやサンダーを用いて除去しなければなりません。細かい部分も入念に磨いていきます。
もしも古い錆びや塗膜が残ってしまっていると、新しい塗料を上塗りしてもうまく付着せず、すぐに剥がれやすくなってしまいます。しっかりと塗りこむためには、第一ステップのケレン作業がとても重要となります。
錆止め用の塗料を下塗りする
次に錆び防止のための塗料を下塗りします。土台となる部分にしっかりと錆止めを塗装することで、錆びや腐食から守ってくれ劣化寿命を延ばすことができます。
錆止め用の塗料は、主にエポキシ樹脂系、シアナミド鉛系を使用するのが一般的です。また、塗装作業に使う工具は噴射式のスプレーガンではなく、刷毛やローラーを使うようにします。塗料が飛び散らない、細かい部分や複雑な形にも対応できる、直線ラインを塗装できる、といったメリットがあるからです。
中塗り・上塗りを行う
最後のステップとして、中塗り・上塗りを行います。中塗りと上塗りを複数回行うことで、耐久性や見た目の美しさが高まります。
上塗りを行う理由は、紫外線に弱い錆止め塗料を保護するためです。錆び防止機能を十分に発揮できるよう、通常2回以上は上塗りを行います。
また下塗りで使用した塗料とは異なり、シリコン塗料やフッ素系塗料など耐久性に優れた塗料が一般的です。色や価格帯は種類によって異なるので、目的や予算に合わせて選びましょう。
鉄骨塗装で使用される塗料は?
鉄骨塗装用の塗料は、大きく分けて「油性系」と「エポキシ樹脂系」に分類されます。それぞれにメリット・デメリットがあり、どのような仕上がりにしたいかによって、使い分けることが重要です。
ここからは鉄骨塗装で使われる代表的な2つの塗料について、その特徴を詳しく紹介します。
油性系(1種・2種)
油性系の塗料はさらに1種と2種に分かれています。主成分は1種が油性系、2種は合成樹脂系で構成されています。
1種の特徴は、密着性が高く膜厚が厚いため、錆びを防止する効果が高い点です。一方、乾燥に時間がかかってしまうのが難点。作業効率の観点から、最近ではあまり使用されなくなりました。
2種は、紫外線に強い・乾燥するのが早い点がメリットです。簡単にきれいな仕上がりとなることも魅力ポイントでしょう。しかし、防錆性に関しては1種よりもやや劣ります。
エポキシ樹脂系
エポキシ樹脂系塗料とは、エポキシと呼ばれる合成樹脂に錆止め顔料を混合したものです。塗り替え作業や新築工事において、錆止めのために最も多く使用されています。
エポキシ樹脂系は、密着性が他よりも優れている特徴があります。また、水に強く耐久性があり、すばやく乾燥する効果もあるため錆びを防止するのに最適です。最近では環境に配慮した商品も多く販売されています。
デメリットとしては、紫外線に弱い、塗料との相性次第では十分な耐久性が得られないことが挙げられます。エポキシ樹脂系を使用する際は、紫外線に強いトップコートで補強すると良いでしょう。
鉄骨塗装にかかる費用相場を部分別に紹介
鉄骨塗装は、施工する部分によって料金が異なります。また劣化状況や使用する塗料、大きさなどによっても違ってくるため、詳しく知りたい方は専門家に問い合わせてみましょう。ここでは一般家庭でかかる費用を大まかに紹介します。
鉄骨フェンスは外部からの影響を受けやすいため、よく行われる塗装施工で、費用は3~10万円が一般的です。門扉は両開きタイプで3万円前後、大きさや錆びの程度によっては1日で仕上げることもできます。
面積の広いベランダや階段は、5~20万と少々金額が高くなります。また施工期間が数日かかることも覚えておきましょう。
塗装部分 |
費用相場 |
鉄骨フェンス |
3万円~10万円 |
鉄骨門扉 |
3万円前後 |
鉄骨ベランダ |
5万~15万円 |
鉄骨階段 |
8万~20万円 |
鉄骨塗装を依頼する業者を選ぶポイント
大切な家や建物を安全に保つためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
ここでは鉄骨塗装業者を選ぶときのポイントやコツを紹介します。以下3点のポイントに絞って、それぞれ解説していきます。
- 業者の実績を確認する
- アフターフォローの有無を確認する
- 複数社に見積もりを依頼する
業者の実績を確認する
信頼できる業者を見極めるには、まず実績を確認してください。鉄骨塗装を美しく・安全に仕上げるためには高度な技術が必要です。多くの経験を積んでいる業者であれば、さまざまな要望に対応してくれます。
また、実績のある業者は鉄骨や塗料に関する専門知識も豊富であるため、悩みや希望にすぐ答えてくれます。業者の実績は公式ホームページに記載されているため、依頼する前に必ずチェックしておきましょう。
また、利用者からの評判や口コミサイトを確認するのもおすすめです。実際に依頼した人の意見は率直な感想が反映されているため、とても参考になります。検索エンジンで会社名を入力し、予測変換に好ましくないワードが出てくる場合は要注意です。
安さだけをウリにしている業者は数多くありますが、優先すべきは業者の実績であることを念頭に置いておいてください。
アフターフォローの有無を確認する
業者の実績を確認するとともに、施工後のアフターフォローがあるかどうか、補償範囲はどれくらいなのかも必ずチェックしましょう。良質な業者であれば、鉄骨塗装を終えた後もアフターフォローの連絡や定期訪問を行ってくれます。
鉄骨塗装は施工後にトラブルや不備が発生する可能性があります。もしも悪質な業者に依頼してしまった場合、修理に対応してくれない、連絡が途絶えてしまう、といった事態にもなりかねません。
補修や再施工を自己負担で行わなければならず、結局高い費用がかかったという事例もあります。
トラブルが起こってからでは手遅れなので、業者に依頼する前にしっかりとアフターフォローの有無を確認しておいてください。
複数社に見積もりを依頼する
塗装業者を選ぶ際は、複数の会社に見積もりを依頼するのがコツです。費用を比較するだけでなく、見積もりの内容や丁寧さによって業者の質を明確に見極めることができます。
見積もりは、塗装の総額費用、作業手順、塗料の種類・単価、施工にかかる時間、補償内容などが詳しく記載されているかを確認します。一般の人でも分かりやすく丁寧に書かれている見積もりであれば安心できる業者と言えます。
一方、専門用語ばかりで複雑な内容である場合は注意してください。疑問点や不明点にきちんと回答してくれるかどうかも見極めのポイントです。
比較対象があれば良い業者か悪い業者か判別しやすいので、できれば3~5社くらいの業者に見積もりを依頼してみましょう。
まとめ
定期的に鉄骨塗装を行うことで、「錆びや腐食を防止する」「外観を良くする」「建物の寿命を延ばす」というメリットが得られます。鉄骨塗装に使用される塗料は、約5年で剥がれやすくなってしまうため、5年ごとに再塗装を行うのがベストです。
鉄骨塗装のメリットを最大限に活かすためには、作業手順をそれぞれ踏んでいくことが大切です。また目的や予算によって使用する塗料の種類を選ぶようにしましょう。鉄骨塗装を依頼する場合は、複数の業者に見積もりを依頼し、実績・アフターフォローを確認してください。
今回の記事で鉄骨塗装をやってみたい、もっと詳しく知りたいと思った方はお気軽にアップリメイクへお問い合わせください。
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