外壁塗装のときに洗濯物は干せる?干すタイミングと注意点を解説
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カテゴリー:その他
外壁塗装の施工中に洗濯物を外干しできないか、もしくはできるタイミングがないか気になっているという方は多いのではないでしょうか。
汚れや塗料の臭いがついてしまう可能性があるため、外壁・屋根の塗装中に洗濯物を外に干すのは控えましょう。とはいえ一戸建てなら短くて10日間、大規模な集合住宅なら数ヵ月におよんでしまうのが外壁塗装の工事期間です。その間全く外干しができないのはつらいところですよね。
ここでは洗濯物を外干しできないことを前提に、室内干しする方法や外干しができるタイミング、注意点について解説しています。
外壁塗装中に洗濯物は外に干せる?
外壁・屋根塗装の工事中は、洗濯物を外に干すことはできません。タイミングによってはできることもありますが、基本的には干せないと考えてください。
まず外壁塗装中の外干しは、思うような効果が得られません。工事に入ると足場には塗料が周囲に飛び散らないようシートが張られてしまい、洗濯物に当たる日光をさえぎってしまうからです。
また塗料を使わない工程でも、外干しは避けたほうが無難です。足場を組む際には汚れ、高圧洗浄なら泥水、下地補修では削り落としたサビや木くずがそれぞれ飛び散り、洗濯物に付いてしまう可能性があります。
そして外に干された洗濯物は作業効率を落とします。作業中に職人さんが洗濯物を気にすることからスムーズに仕事が進まず、工期が延びてしまうこともあるでしょう。
外壁塗装中に洗濯物を外に干せない理由
外壁や屋根の塗装中に洗濯物の外干しがおすすめできない理由を、もう少し詳しく解説していきます。
塗料や泥水が付着するため
外壁塗装のほとんどの工程で、洗濯物に塗料や泥水などの汚れが付着するおそれがあります。
外壁塗装で飛び散るのは塗料の工程だけですが、他の工程では泥水や汚れが飛び散ります。足場を組む工程では資材に付いている汚れ、高圧洗浄では外壁の汚れを洗い流した泥水が洗濯物に付いてしまう可能性があります。
ほぼすべての工程で外干しされた洗濯物が汚れてしまう可能性があります。外壁塗装工事に入ったら、洗濯物を外に干すのは避けましょう。
チリやホコリが付着するため
外壁塗装で飛び散るのは、塗料や泥水、汚れだけではありません。作業で出たチリやホコリも洗濯物に付いてしまいます。
外壁塗装では下地洗浄の次に、塗料の乗りが良くなるよう下地処理の工程に入ります。金属部のサビや古い塗料を機材を用いて落としていく際にチリやホコリが飛び散ってしまい、外に干された洗濯物に付着してしまいます。
塗料の臭いがつく
塗装工程に入ると塗料の臭いも洗濯物に付着します。有機溶剤によるシンナー臭は敏感な方ならアレルギーを起こしてしまうかもしれません。
あわせて気をつけたいのが、ご近所への対応です。塗料の臭いは飛散防止シートで防ぎきれないため、風向きや距離など条件によっては近隣の方が干している洗濯物にも塗料の臭いが付いてしまう可能性があります。
ご近所への対策はあらかじめ塗装業者が行っているものですが、クレームの連絡が来た場合は、いち早く業者へ連絡を入れましょう。
工期が伸びる可能性がある
外壁塗装を行っている近くに洗濯物が干してあると、汚れが付着するのを防ぐために細心の注意を払う必要があります。時間も手間もかかるようになり、作業効率が極端に落ちてしまいます。最初に予定していた期間より、作業終了までの時間がかかる可能性もあるでしょう。
外壁塗装中に洗濯物を乾かす方法
外壁塗装の工期は一戸建てなら2週間程度、集合住宅なら1ヵ月、戸数によっては数ヵ月かかります。その間ずっと洗濯物が干せないのは厳しいことでしょう。ここからは工事中に洗濯物を乾かす方法を紹介していきます。
施工場所の逆側に干す
汚れてしまうリスクはゼロではありませんが、施工場所の逆側に洗濯物を干してみましょう。敷地に余裕がある一戸建ての場合は汚れの飛び散りが少なくなるため、逆側かつできるだけ建物から離れた場所を物干し場にしてください。
リスクをゼロに近づけるために、塗装業者へ相談してみましょう。汚れの飛び散りが少ない作業内容の日であれば、問題なく外に干せる場合があります。
室内干しする
屋外ではなく室内干しを行えば、洗濯物が汚れる可能性はなくなります。効率の良い室内干しの方法は日当たりの良い部屋を選ぶことと、サーキュレーターで空気を送りながら行うことです。
生乾きの臭いを抑えるには、部屋干し用の洗剤を利用するのが有効です。すっきりと乾かすには除湿器が役に立ちますが、運転中は室温が急上昇してしまいます。季節によってはリビングでの使用を避け、人が立ち入らないスペースで使うことをおすすめします。
乾燥機能を利用
外壁塗装の工事中は乾燥機能付きの浴室や、洗濯から乾燥まで一貫して行えるドラム式洗濯機の乾燥機能を活用しましょう。
工事期間に入る前に洗濯物の量を減らすようにするなど、あらかじめ対策を立てておくのが有効です。
コインランドリーを利用
外壁塗装中にはコインランドリーを利用してみるのもおすすめです。
利用には1回あたり数100〜1,000円程度かかってしまいますが、大量の洗濯物を乾燥まで一気に済ませられます。室内干しで洗濯物をある程度乾かしておけば、乾燥機の利用時間が短縮できて費用を節約できるでしょう。
ただし、コインランドリーはデリケートな衣類の洗濯には向いていないため注意して下さい。
外壁塗装中にタイミングを見計らって外に干す
外壁塗装中でも、洗濯物を外に干せるタイミングがあります。外に干せるタイミングを見計らい、相談してみましょう。
外壁舗装中の洗濯物を外に干せるタイミングで干す
【外壁舗装中の洗濯物を外に干せるタイミング】
外壁塗装の作業工程 (かかる日数) |
外に洗濯物を干せる可能性
|
①足場設置前の現場確認 (1日・1時間ほど) |
現場確認の時間帯により終わってから干せる可能性あり |
②下地処理(補修) (1日) |
飛散の恐れがない作業のみの場合は干せる可能性あり |
③養生 (1日) |
何かが飛散するような作業をすることは無いため干せる可能性あり |
④手直し・片付け |
作業の邪魔にならなければ干せる可能性あり |
⑤完了検査 (1日・1時間ほど) |
完了検査の時間帯により終わってから干せる可能性あり |
高圧洗浄や一部の下地補修、塗装中に洗濯物を干すことはできませんが、それらの作業の合間であれば干せる場合もあります。
洗濯物を外に干すタイミングを見計らうためには、業者から事前に詳細な作業工程表をもらうことや、天候が原因で工程にズレが出るたびに連絡を受けることが必要になります。
一般的な外壁塗装の工程については、以下のリンクを参考にしてください。
外壁塗装が休みの日
外壁塗装が休みの日を見つけることができれば、洗濯物を外に干すことができます。業者から事前に工程表をもらえれば作業が行われない日がわかるため、その日を狙ってシーツなど大物の洗濯・外干しを行いましょう。
とはいえ外壁塗装中には休みを入れない業者もあります。また、当初は休みにあてていた日を作業に振り替えることで、天候が原因で発生した遅れを取り戻すケースもあるでしょう。
作業の工程が予定通りに進んでいるかどうかの確認を業者に入れることが必要になります。
作業が止まる夜間
外壁塗装の作業は夜間に行われないため、汚れが飛び散ることはありません。春・夏・秋といった湿度が低い季節なら、夜間の外干しは有効です。
ただし夜間の外干しは、翌朝の作業開始前までに取り込んでおく必要があります。また、生乾きになってしまう可能性もあります。立地によっては集まってきた虫が洗濯物に付いてしまうかもしれません。
夜間の外干しは有効ではありますが、デメリットも踏まえたうえで行ってください。
外壁塗装中の洗濯物を干すときの注意点
外壁塗装中に洗濯物の外干しを避けるなど十分に注意していても、衣類に塗料が付着するなどのトラブルは起こりえます。また同様のトラブルは施主さんだけでなく、ご近所にも起こりえます。その際にはどうすれば良いか解説していきます。
工事が完全に終わるまで外干しは避ける
外干しができるタイミングはありますが、基本的には工事が完全に終わるまで避けたほうが無難です。
工事が完全に終わるのは、高所作業用の足場の撤去が完了した時です。その時までは外壁塗装が原因で、思わぬ汚れが付いてしまう可能性があります。解体中の足場が触れてしまうことや、塗料入りの缶を倒してしまうことで、汚れが付いてしまうこともあります。
塗装がついてしまった服は捨てない
外壁塗装が原因で汚れてしまった服は、業者が加入している保険で弁償してもらえる可能性があります。捨てずにそのまま保管しておくか、複数枚の写真におさめておきましょう。
塗装業者の多くが加入しているのは、作業中のトラブルにそなえた請負業者賠償責任保険です。洗濯物だけでなく自動車や他の建物なども対象となっています。
工事を依頼する前に万が一の事態に備えて保険に加入しているかどうかを、業者に確認しておきましょう。
近所の洗濯物にも配慮する
外壁塗装中には飛散防止シートが張られており、塗料が飛散するのを防いでいます。しかし高圧洗浄による汚れがお隣や近所まで飛び散ってしまったり、汚れは大丈夫でも塗料の臭いが洗濯物に付いてしまうこともあるでしょう。
これらのケースでは前述した保険の使用もできますが、弁償はできても心情の悪化を避けることはできません。
工事に取り掛かる前には近所へのあいさつ回りをしてもらうのはもちろんのこと、近所との距離によっては、洗濯物の外干しできないことを伝えておく必要もあるでしょう。
近所へのあいさつなどは塗装業者の仕事ではありますが、万が一クレームがあった場合は施主さんが窓口です。トラブルがあった場合はすぐに塗装業者へ連絡してください。
まとめ
外壁塗装中には塗料や汚水、ゴミ、ホコリ、塗料の臭いが周囲に飛び散ります。洗濯物に付いてしまわないよう工事期間中は外干しを極力避け、部屋干しや乾燥機、コインランドリーを活用してください。
どうしても外干しがしたいなら、塗装面の反対側で干すなど工夫が必要です。また工程のタイミングによっては不可能ではありませんが、そのためには工程の理解や、業者との密な連絡必要になります。
また外壁塗装での汚れや臭いは、ご近所の洗濯物にも影響します。事前にあいさつを行うことや、保険への加入を確認をしておきましょう。
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