雨漏りでカビが発生したときの対策と除去方法を解説!
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カテゴリー:雨漏り
雨漏りが原因で家の天井にカビが生えてしまった方は、一刻も早くカビを取り除きたいと考えているでしょう。カビを放置しておくと、見た目が悪いだけでなく、人体への健康被害や建物の老朽化も引き起こしてしまいます。
この記事では、「雨漏りによるカビを除去する方法」「カビを放置することで起こるさまざまな被害」について詳しく解説します。
最後まで読み進めることで、業者に依頼した方がいい理由、カビを除去する重要性が理解できます。ぜひ参考にしてみてください。
雨漏りによるカビを除去・修理するには?
雨漏りで発生したカビを取り除くには、自分でできる方法と業者に依頼する方法の2パターンがあります。
しかし、自分でできることは壁紙表面のカビを除去するぐらいなので、しっかりと除去したい場合はプロの業者に頼む方がおすすめです。
ここでは、それぞれのパターンでどのようにカビを除去すれば良いのかを紹介します。
自分でできる除去方法
まずは自分でできる対処方法を2つ紹介します。身近にあるものを使うので、手軽にカビを除去できます。
酢と重曹を使う方法
自分でカビを落とすには主に「お酢」と「重曹」を使います。用意するものは、酢、水、重曹、消毒用エタノール、スプレーボトル、雑巾です。
下処理として、天井のほこりや汚れを雑巾で拭き取っておきましょう。また、酢を2倍の水で薄めた液をカビに直接スプレーしておきます。
続いて、重曹小さじ1と水100mlを混ぜた液をカビにスプレーします。約5分間放置した後、雑巾できれいに拭き取ってください。頑固なカビは、歯ブラシで軽く擦ると落ちやすくなります。
最後に消毒用エタノールをスプレーし、よく乾かします。部屋の換気をよくするために窓を開けておきましょう。
漂白剤を使う方法
黒い汚れを白くしたいときによく使われるのが漂白剤ですが、天井のカビを落とすのにも効果的です。
用意するものは漂白剤、水、スプレーボトルの3つ。作り方は、スプレーボトルに漂白剤を入れ、約100倍の水と混ぜるだけ。これでカビを落とすための漂白剤希釈液が完成します。作った液は時間が経つにつれて効果が弱くなるため、作り置きは控えてください。
漂白剤希釈液を使用する際は、直接スプレーするのではなく、カビの周りを覆ったティッシュに液を含ませるようにスプレーします。液が垂れるとカビ以外の部分が傷む可能性があるからです。スプレーした後は長時間放置せず、希釈液が残らないようしっかりと拭き取ります。カビの再発を防ぐため、濡れた部分は十分に乾かしてください。
また、漂白剤を使う場合はいくつか注意点があります。
1つ目は、漂白剤を原液のまま使用しないこと。天井の壁紙が変色してしまう可能性があるため、必ず100倍に薄めた漂白剤希釈液を使ってください。
2つ目は酸素系の洗剤とは絶対に混ぜないこと。塩素系の漂白剤と混ざってしまうと有毒ガスが発生するので十分に注意しましょう。
3つ目は柄や白以外の壁紙には使用しないこと。漂白剤を使用した部分は白くなってしまうため、壁紙のデザインや色を変えたくない場合は使わないでください。目立たない部分で事前にテストするのもおすすめです。
プロの業者に対応してもらう
カビが広範囲に発生している場合や長期間放置してしまっている場合など、自分で対処できないカビについてはプロの業者に除去作業を依頼する必要があります。
ここでは業者が行う対応手順について解説します。どのような流れで作業が進んでいくか確認しておきましょう。
雨漏りの原因を特定・修理する
雨漏りが原因でカビが発生した場合、まずは原因を特定し、雨漏り修理を行う必要があります。しかし雨漏りの原因は多岐にわたり、どこから発生したのかを突き止めることは素人目線ではほぼ不可能です。そのため、自分で取り除こうとはせずプロの業者に依頼してください。
雨漏りの原因は屋根だけでなく、ベランダのヒビやサッシ枠と防水シートの隙間、給排水管などさまざまです。どの部分から水が侵入しているかによって処置方法が異なるので、しっかりと原因追及してもらいましょう。雨漏りの原因が分かったら、カビを除去する前に修理してもらいます。
ときには水が侵入してきた原因が雨漏りでないケースもあります。「漏水」や「結露」が原因だった場合は、雨漏りとは異なる修理方法を行わなければなりません。
カビを除去する
雨漏りによるカビの発生箇所は、「天井」、「天井裏」、「屋根周辺」です。その場所を重点的にチェックし、カビの状況や程度に合わせて修理・撤去してもらいましょう。
天井や天井裏に発生したカビは、材質によって対応方法が異なります。石膏ボード下地クロス貼の場合は、石膏ボードとクロスを両方張り替えなければなりません。木製の場合は基本的に拭き取りによってカビを除去しますが、ひどい場合は張り替え作業が必要です。
屋根周辺のカビは、屋根材と防水シートの間、防水シート上の木材、屋根下地の合板・垂木といった部分に発生しやすくなっています。屋根材を外してカビを取り除いてもらいましょう。
また、雨漏りの箇所だけでなく、雨水が入り込んだ部分のカビも除去する必要があります。
必要に応じてカビが発生した周辺を乾燥させる
除去部分やその周辺にカビが再発してしまわないよう、断熱材や防湿シートを取り除いてしっかりと乾燥させます。乾く前に断熱材・防湿シートを戻すと、湿気が残ったままになり、カビが再発する原因となるため注意してください。
もし早く乾かしたい場合は、扇風機などで風を当てると良いでしょう。
雨漏りによるカビを放置するとどうなる?
カビが発生しているということは、すでに症状が進んでいることの表れです。そのまま放置してしまうと建物が損傷してしまうほか、人体への健康被害を及ぼすこともあります。
ここでは雨漏りで発生したカビがどのような影響を与えるか詳しく説明します。
カビが発生した時点でかなり症状が進行しているので危険!
雨漏りによって発生するカビは、建物の柱や建材に長期間ダメージを与えていた証拠です。小さな雨漏りが蓄積され、それが進行することによりカビができてしまいます。カビに気が付いたときには建物が大きな損傷を受けており、すでに手遅れだったという事態になりかねません。
雨漏りから二次災害を起こさないためには早期発見・早期修理が最善の対策です。カビが発生する前に修理するのが1番ですが、すでにカビができてしまった状態であれば、できるだけ早く修理依頼をかけてください。
そのまま放っておくと、健康被害、シロアリ・漏電といった大きな被害を引き起こしてしまいます。二次、三次と徐々に被害が拡大しないためには早期対処が必須です。
健康に影響を与える可能性
カビを放置しておくとさまざまな健康被害が生じます。
代表的例として「アレルギー性鼻炎」、「アトピー皮膚炎」、「夏型過敏性肺炎」、「気管支肺アスペルギルス症」、「水虫」、「シックハウス症候群」などの症状が挙げられます。
このような症状を引き起こす理由は、カビがダニの餌になるからです。カビが発生することでダニの繁殖が活発になり、その糞や死骸がアレルギー症状を引き起こしてしまいます。
雨漏りの修理方法と費用について確認する
気管支系や肺が弱い方、喘息持ちの方は特に症状が出やすいと言われています。また小さなお子様や高齢者がいる家庭も注意すべきです。
家族みんなが安心して暮らすためにも、カビを発見したらすぐに対策を講じましょう。
更に放置するとシロアリや漏電の危険性も
カビをそのまま放置し続けると、シロアリの発生や漏電が起きる可能性が高まります。
シロアリは、柱や建材を食べ尽くし建物全体をボロボロにしてしまう恐ろしい生き物です。シロアリの餌食となりやすいのが、雨漏りによって水分を多く含んだ建材です。いつの間にか食い荒らされていたという事態にならないよう注意しなければなりません。シロアリが発生すると、建物の耐久性が一気に落ち、安全性が損なわれます。
また、雨漏りによってブレーカーやコードなどの電気配線を濡らしてしまうことで、漏電のリスクが高くなります。漏電すると火災・感電といった命に関わる危険性を引き起こすこともあるため、天井裏に電気配線がある住宅は特に注意しておきましょう。万が一の対策として、漏電ブレーカーを設置するのもおすすめです。
雨漏りによるカビを見つけたらすぐに業者に連絡しよう
雨漏りが原因でカビが発生した場合は、早急に対策しなければさまざまな被害を引き起こしてしまいます。建物の老朽化だけでなく、健康被害も引き起こす可能性があるので注意しておきましょう。
この記事では自分でできる除去方法を紹介しましたが、カビが広範囲にわたる場合や長期間放置してしまった場合はプロの業者に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼する場合は、雨漏り診断士の資格を持っている会社を選びましょう。雨漏り診断士とは協会が認めた有資格者のことです。雨漏りやカビについての知識や経験が豊富なので、安心して任せられます。また、実績が多いかどうか、対応が早いかどうか、見積もりをきちんと作成してくれるかどうか、といった点も選ぶときのチェックポイントです。
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