マンションでの雨漏りの原因は?責任の所在から対処方法まで詳しく解説!

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マンションで雨漏りが発生したら、「誰が責任を負うのか」、「修理費用はいくらくらいかかるのか」、「どのように対処すれば良いのか」といった悩みを抱える方は多いでしょう。

 

突然雨漏りした場合、マンションの管理人とはトラブルを避けて、なるべく修理費用の負担を減らしたいと考えるはずです。

 

この記事では、マンションが雨漏りする原因、修理した際の費用相場、良い対処法について詳しく解説します。今すぐ雨漏りを対処したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

マンションの雨漏りの原因は?

ここでは雨漏りを引き起こす3つの原因について、具体的に解説します。

 

マンションが雨漏りする原因は、経年劣化や住人の過失、施工業者の工事ミスなどが考えられます。まずは、自分の家の雨漏りがどのタイプに当てはまるのかをチェックしておきましょう。

 

マンションの経年劣化

マンションで雨漏りしてしまう最大の原因は「経年劣化」です。経年劣化によって建物が老朽化すると、コンクリートにひび割れが発生します。その隙間から水が家の中に侵入し、雨漏りにつながります。

 

また、屋上の防水加工が劣化することも雨漏りの原因の一つです。屋上には雨が家の中に入り込まないよう、防水加工が施されていますが、経年劣化によって防水効果が薄れてしまいます。天井から水がポタポタ落ちてくるのは、屋根の防水加工が劣化しているせいです。

 

マンションが劣化してしまうのは、管理会社や家主がメンテナンスを怠っているからです。屋根や外壁は、特に紫外線・雨風などの影響を受けやすいため、本来であれば定期的に修理や塗り替えする必要があります。

 

したがって経年劣化による雨漏りは、分譲の場合は管理会社・管理組合、賃貸の場合は家主の責任となります。借主が修理費用を負担する必要はありません。

 

また、窓ガラスやベランダは家の内部にあっても共有部分として認識されるため、雨漏りした場合の修理費用は管理会社または家主が負担することも覚えておきましょう。

 

住居人の過失

雨漏りが発生する原因は、住んでいる人の「過失」も考えられます。たとえば、窓を開けたままにしていて、そこから浸水し、下の階に雨漏りしてしまった場合。

 

また、ベランダの排水溝の掃除を怠ったことで、雨の日にうまく排水できず、部屋の中に雨水が浸水した場合などが挙げられます。

 

このような事例は、住居人側の行動に責任があるため、住んでいる人が修理費用を負担しなければなりません。

 

雨漏りによって下の階の住人に被害を与えた場合も、雨漏りを発生させた上の階の住人が責任を負います。

 

施工業者の工事ミス

雨漏りするのは「施工業者のミス」も原因の一つです。

 

きちんと施工が行われていないと、窓のシーリングや屋上の防水加工が機能せず、家の中に雨水が染み込んでしまいます。普通の雨では気付かなかったものの、台風による大雨やゲリラ豪雨では耐えることができず、雨漏りにつながってしまうケースがあります。

 

施工不良による雨漏りは、施工業者が責任を負うことになります。早めに補修依頼をかけて修理してもらいましょう。

 

マンションで雨漏りしたときの費用相場

雨漏り修理の費用相場は、雨漏りの原因やどこから雨漏りしているかによって大きく異なります。

 

コーキングし直すだけの単純作業であれば、2万~20万円が相場です。しかし、窓などの施工不良だった場合には、その10倍以上の費用が必要になります。さらに、経年劣化により建物が全体的に傷んでいると、一から修繕しなければならず、合計1000万円以上かかる場合もあります。

 

上記に加えて、修理作業に必要な足場や、床・天井を張り替えるクロスなどの追加費用も発生することもあるでしょう。

 

万が一、雨漏りによって家具・家電が水浸しになった場合、損害賠償の責任も負います。損害の程度によって費用は異なりますが、一般的には損害物の時価分を支払うのが基本です。この場合、保険会社が費用を支払うことになります。

 

マンションで雨漏りしたときの対処法・ポイント

雨漏りが発生した場合、焦らず冷静に対応することが大切です。誤って対処してしまうと、雨漏り被害がひどくなる可能性があるので注意しましょう。

 

ここからは、雨漏りしたときの正しい対処法を5つ紹介していきます。

 

応急処置を行う

雨漏りが発生したら、まずは応急処置で対処します。

 

階下に雨漏りが広がるのを防ぐため、水が落ちてくる場所に雑巾やタオルを敷き、バケツなどで水を受け止めるようにします。特に最上階に住んでいる場合は、下の階へ被害を出しやすいので、すぐに対処してください。

 

雨漏りしている周辺のものを安全な場所に避難させるのも重要です。特に、家電などは漏電する可能性があるため注意してください。濡れた状態でコンセントを抜くのは非常に危険です。

 

窓やサッシから雨漏りしている場合は、窓枠の下にビニールシートを敷き、乾いた雑巾やタオルで水を吸い取ります。カビの発生を防止するため、カーテンは早めに取り外しておきましょう。

 

管理会社に連絡

応急処置を終えたら、雨漏りしていることをマンションの管理会社へ連絡します。

 

たとえ自分の過失が原因であっても、必ず報告しなければなりません。賃貸であれば管理会社、分譲なら管理組合に連絡を入れてください。

 

雨漏りを放置すると、「借主が雨漏り被害を広げた」として修理費用を請求されるかもしれません。そのためできるだけ早く伝えることが重要です。

 

賃貸マンションの雨漏りについて、より詳しい情報を知りたい方はこちらのページを参照してください。

 

保険申請のために写真や記録をとっておく

管理会社に状況説明したあとは、雨漏りしている場所や水濡れしてしまった家財を写真や動画で記録しておきます。

 

雨漏りは火災保険が適用できる場合があり、申請するためには現場の状況がわかる記録を提出しなければなりません。また、管理会社や家主が原因調査をスムーズに行うことにも役立ちます。不当に費用請求されないよう、細かい部分までしっかりと残しておきましょう。

 

火災保険は、突発的な事故による給排水設備からの水漏れや、隣人が起こした水漏れ事故にも対応しています。ただし、補償対象となるのは「被害を受けた家屋や家財」で、「偶然や突発的に起こった事故」のみです。

 

雨漏りに関する火災保険の詳細については、こちらのページで詳しく解説しています。

 

賃貸契約や保険内容を確認

最後に、マンションの契約内容や加入している保険内容を確認しておきます。

 

雨漏りの修理費用を誰が負担するのか?については、基本的に賃貸契約や売買契約の内容に従います。経年劣化による雨漏りは、一般的に管理会社が責任を負いますが、契約内容によって異なる場合もあります。そのため、入居時に受け取った契約書をあらためて確認しておくと良いでしょう。

 

また、保険を利用する場合は保険内容も併せて確認します。雨漏りの原因や損害状況によっては、保険適用外となり保障されないこともあります。損しないためにも保険が適用されるのか、きちんと確認しておくことが大切です。

 

勝手に修理を手配してはいけない

雨漏りの対処法で注意すべき点は、勝手に自分で修理しないことです。これは賃貸でも分譲でも同じです。

 

基本的に雨漏り修理は、マンションの管理会社を通して業者へ依頼することになっています。原因や責任の所在が不明なままだと修理できないことになっており、保険を適用する場合も修理前に申請が必要です。

 

もしも自己判断で修理した場合、原状回復費用を請求される可能性もあります。必ず管理会社からの指示に従うようにしてください。

 

契約内容次第では自分で業者を選択しなければならない場合もあります。良い業者を選ぶには、アフターフォローの有無や対応の早さ・丁寧さもしっかり見極めましょう。

 

マンションでの雨漏りを確認したときのまとめ

マンションが雨漏りする原因は、経年劣化や住居人の過失、施工業者のミスなどが考えられます。発生した原因によって、誰が責任を負うかが異なりますので注意してください。

 

経年劣化であれば大家さんや管理会社、過失なら住居人、工事ミスは施工業者が修理費用を負担します。

 

雨漏り修理にかかる費用相場は、2万~20万円ほどですが、施工不良があった場合や建物の劣化が進んでいる場合は、数百万~1,000万以上かかることもあります。

 

万が一、マンションで雨漏りを発見したら、二次被害を防ぐためにもすぐに応急処置を行ってください。その後、必ず管理会社へ報告し、写真や動画で状況を記録しておきましょう。

 

雨漏り修理を適切に行うため、賃貸契約や保険内容もしっかり確認すべきです。雨漏りが起こっても、自己判断で勝手に修理しないようにしてください。

 

雨漏りの原因、費用相場、対処法に悩んでいる方は、この記事を参考に適切な行動を取りましょう。

 
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