外壁塗装のおすすめ業者はここ！選び方のポイントや悪徳業者の見分け方

外壁に劣化が見つかったら、再塗装は地元の外壁塗装専門業者を選ぶのがおすすめです。

この記事では、専門業者がわからないという方向けに、業者選びのコツや悪徳業者を見抜く方法についてお話ししています。あわせて屋根塗装も兼業している業者を選んだほうが良い理由についても触れています。

外壁塗装はどこに頼む？優良業者の選び方とは

外壁塗装を依頼するなら、おすすめは「地元の外壁塗装専門業者」です。しかし難しいのはどこの業者に頼めば良いのかわからないことでしょう。まずは外壁塗装の専門業者をおすすめする理由や、業者選びのポイントを解説します。

業者のタイプで選ぼう

まず外壁塗装を行う業者は4つのタイプに分けられます。それぞれのメリット・デメリットを知っておきましょう。

家を建ててくれた「ハウスメーカーや工務店」には安心感があり、リフォームの「専門業者」には総合力がありますが、どちらも自身だけでは外壁塗装は行ないケースがほとんどです。

下請けの専門の業者に依頼することで中間マージンが発生し、コストがかかるというデメリットがあります。これは「ホームセンター」も同じです。

コスト面で最もメリットがあるのは「地元の外壁塗装専門業者」に依頼する方法です。下請けではなく直接仕事を受けるため、中間マージンが発生しません。しかし評判がわかりにくかったり、保証内容が弱いところがあったりと、地元の専門業者が常にベストとは限りません。

許可証や資格を持った信頼できる業者を選ぼう

地元の外壁塗装業者に工事を依頼するのは、コスト面におけるメリットが大きいです。しかし評判がわかりにくいデメリットがあり、中には専門業者と名乗りながらも、工事はすべて外注という悪質なところもあります。

外壁塗装専門業者が信頼できるかを判断するには、HPなどで許可証・資格をチェックすると良いでしょう。

たとえば「建築業許可証」を持っているなら、信頼性があると考えて良いでしょう。建築業許可証を取得するのに、自治体の審査に通らなくてはならないからです。また国家資格「塗装技能士」1級を持っている職人が在籍しているなら、技術や経験がある程度の水準にあることがわかります。

他にも塗装業者向きの資格は「足場の組み立て等作業主任者」「有機溶剤作業主任者」「外壁診断士」などがあります。

相見積もりをとって適正料金の業者を選ぼう

許可証・資格を取得した外壁塗装業者を見つけたからといって、すぐに依頼してはいけません。そのような業者は複数あることがほとんどのため、それらの中からどこが良いか絞り込んでいきましょう。

まずは価格面、見積もりが適正料金かどうかを判断しましょう。方法は同内容の見積もりを複数の業者からとることです。高すぎる業者は論外として、安すぎる業者にも注意しなくてはなりません。手を抜いたり、後から追加工事が発生したりする可能性があるからです。

また、高すぎず安すぎずの適正価格だからといって、安心してはいけません。見積もりの内容に根拠があるか、明細をチェックしましょう。「塗装面積が実測によるものか」「使用する塗料のメーカー・商品名は明示されているか」が主なチェックポイントです。

アフターフォローや保証内容をよく確認しよう

複数の外壁塗装業者の中でどこが良いのか迷ったら、保証やアフターフォローに注目するのも1つの手です。後日、塗装がはがれるといったトラブルにどのように対応してくれるかをチェックしてみましょう。

まずは、無償での保証内容を確認しましょう。用いる塗料によっても変わりますが、施工後5〜10年間、塗装した箇所を無料で補修してくれる内容になっているかどうかは重要です。中には定期的に訪問を行い、塗装箇所が無事かどうかアフターフォローをする業者もあります。

また加入している保険も重要です。「建設工事保険」などに加入していれば工事中に事故が起きても安心です。「リフォーム瑕疵保険」に加入しているなら、欠陥が見つかっても無料で再工事を依頼できます。

施工実績や施工事例の写真をよく確認しよう

業者のHPにある施工実績から、どんな施工をいくらでやってきたのかがわかります。また塗装工事の工程も掲載しているなら、たとえば3度塗りが行われているかなど、丁寧な仕事をしているかどうかもわかるでしょう。

あわせて施工実績に、屋根の塗装工事が含まれているなら、その業者は検討する価値があります。

理由は、高所作業用の足場を組む費用が1回分節約できることから、外壁と屋根の塗装は同時に依頼するとコストを抑えられるためです。雨漏りの点検・修理もできる業者なら、大きな安心も得られることでしょう。

また塗装後の色目などデザインが気になっているなら、カラーシミュレータや塗装サンプル、カラーコーディネータの在籍の有無などをチェックすると良いでしょう。

営業マンの対応をよくチェックしよう

営業マンや職人さんなど、対応してくれる担当者の様子も優良業者選びのポイントです。主に「こちらの質問に対して具体的に回答ができるか」「外壁塗装に詳しくない相手にわかる言葉で話しているか」をチェックしましょう。

たとえば外壁の状態を診断した後なら「この箇所とこの箇所にできたひび割れを補修する必要があります」と回答できているなら問題ありません。しかし、「下地調整が必要です」という伝え方では具体性に欠けています。また、「クラックを直します」では素人は理解できません。

優良な外壁塗装業者選びには、分かりやすい説明を行うことは信頼関係を築くためにも重要です。優良業者には対応の良い担当者が在籍しているものです。

会社ホームページや口コミ・評判の内容をよくチェックしよう

外壁塗装業者なら、自社のHPを持っているところがほとんどです。先述した許可証や保持資格、施工実績、保証内容などと同時に、所在地を確認してみましょう。

可能なら素早いアフターフォローが可能になる、近所の業者を選ぶと良いでしょう。同じ住所に腰を据えて長年商売を営んでいる、老舗の業者を選ぶとさらに安心です。たとえば住所がワンルームマンションになっているなど、怪しげな業者は敬遠することをおすすめします。

また同様に判断材料になるのは、信頼できる知り合いからの紹介や情報です。業者のHPに掲載されているものも含めて、インターネット上にある口コミや評判も良い判断材料になるでしょう。

悪徳業者に注意！騙されないためのポイント

外壁・屋根塗装は、残念ながら悪徳業者がはびこりやすい業界です。ここでは具体的な悪徳業者の手口をあげながら騙されないためのポイントを紹介します。

やたらと不安を煽る業者に注意

外壁診断を行った後に「すぐに工事しないと大変なことになりますよ」など、大げさな言葉を用いて不安を煽る業者は要注意です。悪徳業者はお客さんのことなど考えず、とにかく外壁・屋根塗装をさせようとします。

たとえば太さが髪の毛程度のひび割れ「ヘアークラック」は、確かに放置しておくと大ごとになりますが、しばらくなら問題はありません。にもかかわらず不安を煽るのは、質の高くない業者です。不安を煽らずに、冷静に現状判断してくれているかで判断しましょう。

大幅値引きを持ちかけて解約を急がせる業者に注意

悪徳業者は他と見積もりを比較されるのを嫌います。理由はなるべく高い価格での受注を狙っているからです。

悪徳業者のやり方で多いのが、大幅値引きを持ちかけてその場での契約を迫ることです。「今だけ」「キャンペーン特別価格」といった言葉を多用して、お客さんの心を揺さぶります。しかし実際は、いつ依頼しても同じような価格です。

外壁や屋根の塗装は決して安い工事ではありませんし、今後も安心して住み続けるのに必要な工事です。そのため、すぐにその場で決断を下すことはおすすめしません。優良業者はそのことを知っていますから、契約を急がせることは行わないはずです。

必要以上に追加工事を勧める業者に注意

外壁塗装を行っていると、見積もりの時には見つからなかった不良箇所が見つかるケースがあります。悪徳業者は、不良箇所以外の、不必要な追加工事までもすすめてきます。

追加工事が本当に必要なのかどうかの見極めは困難ですが、本当に必要な工事ならお客さんが納得するまで説明を行うはずです。そのため、説明が不足・不明瞭なら、残念な業者と判断すべきでしょう。

ただし「外壁塗装を依頼したら、屋根の塗装もすすめられた」というケースは例外です。これは足場を組む費用が1回分で済むという理由があり、実際にお客さんの利益になります。もちろん屋根塗装が必要ないケースで、そのようなことを提案するような業者は論外です。

訪問販売の業者はその場で契約しない

訪問販売の業者から塗装工事を進められても、その場で契約するのは控えましょう。

消費者センターなどに寄せられている外壁塗装業者への苦情の多くは、訪問販売を行っている会社のものです。こちらが依頼もしていないのに突然訪ねてきて無料診断を始め、見つかった小さな劣化を大げさに伝え、その場で契約を迫るというのが、訪問販売による悪質業者のパターンです。

悪質業者は、割高すぎる見積もりや、中抜き分が大きすぎる手抜き工事などといった外壁塗装工事を狙っています。とはいえ塗装面の劣化はいずれ再塗装すべきですし、訪問販売業者のすべてが嘘をついているわけでもありません。

訪問販売の業者が来てもその場での契約は控え、見積もりをもらった後に、別の専門業者へ見積もりをとって比較検討してみてください。

ありがちな手抜き工事の事例

きれいに仕上げるだけなら、いくらでも方法があるのが外壁塗装です。しかし手抜き工事をされてしまうと、いくらきれいに仕上がっていても、塗装の持ちが極端に悪くなります。

手抜き工事の例をあげると高圧洗浄をおこたる下地処理・補修作業の手抜きや、見積もりとは異なる低いグレードの塗料の使用があります。他にも、下塗り・中塗り・上塗りの工程を踏まず塗装回数を減らす、費用を削るため塗料を必要以上に薄める、工期の短縮のため乾燥時間を十分にとらないといったケースが考えられます。

避けるには確かな業者選びはもちろんのこと、塗装の工程や使う資材について、見積書を見ながら確認しておくことが大切です。

外壁塗装で起きやすいトラブルについて詳しく確認する

外壁塗装の成功のカギは業者選びから

外壁塗装の依頼は専門業者がおすすめですが、難しいのが業者選びです。許可証や資格、営業マンの態度、HPなどをチェックして、いくつかの業者をピックアップしたら、相見積もりを取って、適正価格の中で最も安いところを選びましょう。

注意すべきは見積もりが安すぎる・高すぎる業者や不安を煽ったり、契約を急がせたりする業者、そして必要以上に追加工事を行う業者です。いきなり訪問してくるようなところも、悪質な業者が多い傾向にありますから、十分に注意しましょう。