外壁塗装にかかる期間はどれくらい?工事の作業内容や流れも解説!
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カテゴリー:外壁塗装の基礎知識
初めて屋根や外壁の塗装を検討している人にとって、塗装の時間がどれぐらいかかるのかは気になるものです。
今回は外壁塗装にかかる期間の目安と、工事の作業内容や流れについて解説します。期間が長くなるケースや、工期を短くするポイントも紹介しますので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装にかかる期間の目安
外壁塗装にかかる期間の目安を知ると、業者に依頼するタイミングが掴みやすくなります。
ここでは、外壁塗装にかかる期間の目安を解説します。
一戸建ての外壁塗装はおよそ2週間かかる
一般的な35坪の戸建て住宅で外壁塗装にかかる日数は、およそ7~14日間です。しかし、およそ2週間というこの期間は、天候にも恵まれ好条件で工事がスムーズに進んだ場合の日数です。
外壁塗装にかかる期間は、天候によっても左右されます。雨や雪が降る時期や、風の強い日が続く場合は1ヶ月以上かかることも珍しくありません。
また、外壁塗装には、足場の組み立てから洗浄・下地処理・養生・塗装と、さまざまな工程があります。どの工程も塗装工事には必要な作業で、欠かすことはできません。
そのため、短い日数で工事が済むと提案してくる工事業者には注意しましょう。例えば、7日以内といった期間では、必要な工程を省いた手抜き工事である可能性も捨てきれません。
加えて、工事内容によっても日数は変わります。例えば、外壁の下地を修繕しなければならない場合は、日数が延びることを頭に入れておきましょう。
外壁に加えて屋根も塗装する場合は日数が延びる
外壁塗装と同時に屋根も塗装する場合の日数は、約10~14日です。外壁塗装だけを行う場合と比べると、3日ほど長くなると考えましょう。
屋根の塗装も外壁と同じく、屋根の洗浄・下地処理・塗装といった一連の作業を行います。作業日数が増えるのは、工事範囲と作業にかかる時間が長くなるためです。
しかし、足場の設置は一度で済むため、外壁塗装と屋根塗装を別々に行うケースよりも、足場の仮設と解体の日数は少なくなります。
アパートやマンションの外壁塗装の期間は?
アパートの外壁塗装にかかる期間は、約14~21日程度です。一戸建てよりも規模が大きいため、およそ1週間ほど長くなると考えましょう。
アパートの外壁塗装では、ベランダや外階段など塗装する箇所も広範囲になります。作業範囲が広くなると、期間が延びることも少なくありません。
マンションの外壁塗装では、およそ1~2ヶ月の期間がかかります。マンションは、戸建て住宅と違い、足場の範囲も広くなり、それぞれの工程で作業に時間がかかるためです。
しかし、先ほど説明した1〜2ヶ月という期間は、50戸未満の場合の目安期間だと考えてください。50戸以上の大規模なマンションでは、2ヶ月以上かかる場合があることも少なくありません。
外壁塗装の工程と各作業内容の日数
外壁塗装には、どのような工程があるのかが分からず不安に思う人もいることでしょう。
外壁塗装の工事が始まってから、いつ頃に何を行うのかを事前に把握しておくと、工事中の生活がイメージしやすくなります。
ここでは、外壁塗装の工程と各作業内容の日数を、以下の流れに沿って紹介します。
- 近隣への挨拶・塗装工事の準備(1日)
- 仮設足場の設置・飛散防止の養生シート張り(1~2日)
- 外壁や屋根の高圧洗浄(1~3日)
- 養生・下地調整(1日)
- 外壁塗装作業(3日)
- (必要な場合)屋根塗装(3日)
- 雑部塗装・見直し・点検(1日)
- 足場解体・片付け(1日)
近隣への挨拶・塗装工事の準備(1日)
外壁塗装の工事が始まる前に、近隣への挨拶を行います。ご近所の方へ挨拶を行わないと、塗装の飛散や臭いが原因で、近隣トラブルが発生することも考えられるからです。
また、外壁塗装中は、資材を搬入するトラックが往来するなどして、閑静な住宅街の日常に影響を及ぼします。生活環境の中に工事作業者が出入りすることで、近隣の方がストレスを感じることもあるでしょう。
加えて、足場を設置する際の音は大きく、騒音を嫌がる人も多くみられます。事前に工事があることを伝達し、「ご迷惑をお掛けします」と声をかけておきましょう。
近隣への挨拶は、近隣トラブルが起きにくくするために重要です。
仮設足場の設置・飛散防止の養生シート張り(1~2日)
一般的な戸建て住宅では、仮設足場の設置と飛散防止の養生シート張りに、およそ1日を要します。塗装工事には、足場の設置が欠かせません。足場は、作業者の安全を確保し作業を円滑に行うために設置します。
また、足場の外側には、飛散防止ネットの設置も行うケースがほとんどです。飛散防止ネットは、高圧洗浄の水飛沫や塗装の飛散を防ぎます。隣家や前面道路を歩く歩行者に、迷惑を
かけないためにも設置しましょう。
外壁や屋根の高圧洗浄(1~3日)
足場が組み終わった後には、外壁や屋根などの塗装する箇所に高圧洗浄をかけます。外壁についたホコリやチリ、コケやカビなどを塗装前にしっかりと落とすためです。
高圧洗浄は、通常であれば1日で終わり、乾燥に2日程度かかります。合わせて3日ほどの期間が必要だと考えておきましょう。
しかし、外壁が乾燥しやすい気温や湿度の低い天候である場合は、24時間以内に乾燥が終わる場合もあります。
また、外壁や屋根にコケやカビが発生していた場合は、バイオ洗浄を行うケースも少なくありません。バイオ洗浄では、特殊な薬剤を用いた高圧洗浄が行われます。
養生・下地調整(1日)
高圧洗浄が終わると、養生と下地調節を行います。通常は1日で終わる作業ですが、下地の劣化がみられる場合は、補修を行うため期間が延びることも少なくありません。
養生とは、塗装を行わない部分をビニールや養生テープを用いて、塗料がかからないようにする作業です。
下地となる現在の外壁に以前の塗料が残っているところに新しい塗料を乗せると、古い塗膜とともにはがれ落ちてしまうことがあります。
下地調整は、塗装を美しく長持ちさせるためには重要な作業です。
外壁塗装作業(3~4日)
下地作業が終わると、外壁工事のメインとなる塗装工事です。下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを行います。まれに、工期が短く塗装の回数が少ない悪徳業者もいるため、注意しましょう。
3回行われる塗装には、それぞれ1日ずつ日数がかかります。そのため、一般的な戸建て住宅にかかる期間は、3〜4日だと考えましょう。
ここでは、下塗り・中塗り・上塗りのそれぞれの工程について、詳しく解説します。
下塗り
下塗りは、プライマーという下塗り専用の塗料を使います。中塗りの塗料を長持ちさせ、確実に下地に密着させるために必要な塗料です。
通常の塗装工事では下塗りは1回しか行いませんが、アップリメイクでは下塗りの2回塗りを行っています。下塗りを2回・中塗り・上塗りと、合計で4回塗るため、塗膜の耐久性が高まる工法です。
場合によってはローラーを使って、職人が一つ一つ綿密に塗り作業を行います。ローラーが使用できない狭い箇所は、ハケで塗り漏れのないようにしっかり塗り込むため、着実に耐久性が上がります。
中塗り
下塗りが終わると、中塗りを行います。中塗りと上塗りは、通常同じ塗料を使いますが、必ず間に乾燥期間を設けます。この中塗りと上塗りを同時に行い、乾燥の手間を省く悪徳業者もいるため、注意しましょう。
外壁の塗料は、調合・塗布量・乾燥期間など、塗料メーカーが定めた施工要領通りに塗らなければなりません。施工要領通りの乾燥期間を設けなければ、塗料の持つ本来の性能が発揮されないためです。
また、乾燥期間が短いと色が変わることもあるため、仕上がりがイメージと違うといったトラブルが発生することも考えられます。
依頼した業者が、中塗りと上塗りの間で着実に乾燥期間を設けているか確認しましょう。
上塗り
中塗りの塗料が乾いたことを確認した後に、上塗り作業を行います。上塗りは、塗装工事の仕上げの作業です。
外壁の塗料には、塗膜を作り外壁を雨や風から守るという機能的な役割があります。上塗りを着実に行うことは、外観を美しく仕上げるだけでなく、塗料が機能を十分に発揮するためにも重要です。
また、上塗りの作業と同時に、破風・幕板・雨どいといった外壁以外の付帯物の塗装も行われます。
(必要な場合)屋根塗装(3日)
屋根の塗装も、高圧洗浄・下地処理・3回の塗装が行われるため、少なくとも3日はかかると考えておきましょう。
屋根の場合も、瓦のひび割れや雨漏りがあった場合は、補修を行うため、期間が延びるケースも少なくありません。
しっかりと下地補修を行ってから塗装を行うことで、雨風から住宅を守るという屋根の持つ重要な役割が保たれます。
また、屋根が金属屋根である場合や、雪止め金具がある場合は、サビ止めの塗装を行います。塗装範囲が広がる分、期間も長くなると考えておきましょう。
雑部塗装・見直し・点検(1日)
上塗りが終わると、職人や施工業者が行う自主検査です。ここで、塗料の塗り残しや塗りムラがないかを確認し、不備があった場合は修正を行います。
塗料の塗りムラがあると、雨風や直射日光からのダメージを防げず、外壁の耐久性が落ちてしまいかねません。
そして、足場を解体する前に施主の立ち会いのもとで行われるのが、施主検査です。塗装工事を行った全体をしっかりと確認し、気になる箇所があれば点検のタイミングで手直ししてもらいましょう。
足場解体・片付け(1日)
見直しと点検が終わると、足場の解体と片付けを行います。通常であれば、足場解体と片付けは1日で終わる作業です。
足場の解体は、組み立てと同様に大きな音が出ます。また、単管パイプなど足場仮設に必要な道具が運び込まれるため、トラックが敷地や路上に駐車することを忘れないでください。
そして、養生に使われていたテープやビニールも片付けられます。足場と飛散防止ネットが外れると、外壁塗装が終わった美しい家の外観が現れることでしょう。
外壁塗装の期間が通常より延びるケースがある
外壁塗装の一般的な期間は2週間ですが、通常よりも期間が延びることも考えられます。日数が延びる理由は、天候不良や、下地の劣化があるためです。
ここでは、外壁塗装の期間が延びるケースについて解説します。
天候が悪く塗料が乾かない
前述した通り、外壁塗装では3回ある塗装のそれぞれの工程で、乾燥期間を設けます。塗装工事は、塗装面の乾燥が重要であるため、一度濡れてしまうと、乾くまで次の工程に進めません。
天候が悪く、塗料が乾かない時期や台風がきた場合は、期間が延びると考えてください。また、風の強い日も、ホコリやチリが塗装に付着してしまうことがあるため、工事を中断することがあります。
外壁塗装工事の期間は、天候によっては予定していた工期よりも大幅に延びるケースもあると頭に入れておきましょう。
壁やコーキングが経年劣化で傷んでいる
現在の外壁や、コーキングが経年劣化で傷んでいる場合は、補修を行います。コーキングとは、サイディング外壁の、外壁材の間を埋める目地材のことです。補修が必要だった場合は、下地処理やシーリング補修に時間がかかると考えましょう。
一般的には、ひび割れ補修に1~2日、コーキング補修に1日がかかります。下地の補修作業は、外壁塗装工事では欠かせない作業です。
例えば、ひび割れた外壁の補修を着実に行わないまま上に塗料を重ねたとしましょう。見た目の仕上がりはきれいですが、外壁の品質としては低くなります。
外壁を長く美しく保つためには、コーキング補修が必要です。補修を行わないと、短期間で同じ箇所にひび割れが起こることが考えられます。
日照時間が短い季節に工事を行っている
冬は1日の作業時間が制限されるため、塗装期間が1~2日程度、長くなります。日照時間の短い冬(11〜2月)は、塗料の乾きも悪い季節です。
冬の早朝は気温が低すぎるため、作業を中断することがあります。夕方も、結露が発生しやすく塗料ムラを起こしてしまいかねません。
また、冬の空気は乾燥しているため、塗料の乾きは早く、施工しやすい時期ですが、積雪など天候悪化が続く場合も考えられます。
日照時間が短い冬の季節は作業時間も短くなり、外壁塗装の期間が長くなることを覚えておきましょう。
外壁塗装の期間を短くする方法はある?
外壁塗装にかかる期間を短くしたいと考える人もいるかもしれません。
外壁塗装の工程は、すべて必要な作業であるため省くことはおすすめしませんが、作業人数を増やす、工事の時期を選ぶといった方法で、期間を短くすることは可能です。
ここでは、外壁塗装にかかる期間を短くする2つの方法を紹介します。
塗装工事の作業人数を増やす
塗装工事は、同時に2人で行うのが一般的です。そのため、一度に作業する職人の数を3~4人に増やすと、期間を短くできます。
しかし、塗装業者の規模によっては、施主が希望しても人員が配置できない場合もあります。塗装職人の人員が少ない会社では、同時に3〜4人が作業を行える職人の数を確保していないこともあります。
そのため、あくまでも塗装業者に提案できる方法の1つとして考えましょう。
外壁塗装に適した時期を選ぶ
外壁塗装の期間を短くするには、外壁塗装に適した時期を選びましょう。塗装工事に向く時期は、春(3~5月)と秋(9~11月)です。
春や秋は湿度が低く、塗料が乾きやすいため乾燥の工程で時間を短縮できます。また、冬のように作業時間が短くなることもないため、効率的に工事を行える季節です。
一方で、外壁塗装業界では、1年で最も人気の高い時期でもあります。春や秋の工事を希望する際は、スケジュールに余裕を持って依頼しましょう。
まとめ
外壁塗装にかかる期間は、一般的な戸建て住宅で、およそ2週間です。屋根の塗装も行うと、約3日期間が延びると考えておきましょう。
また、外壁や屋根の塗装工事は、雨や風、雪といった天候不良で延びることもあります。外壁の汚れがひどいケースや、劣化が進んでいる場合は、補修などの下地調節でも期間が延びるかもしれません。
日数を短くしたい方は、作業人員を増やす、塗装に最適な春と秋の季節を選ぶといった方法を検討しましょう。
美しく機能的な外壁の塗装には、専門的な知識が必要です。工程や期間について疑問に思うことがあれば、外壁塗装のプロに相談してみませんか。
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