外壁塗装は途中で色の変更はできる?サンプルと色が違う時はどうなる?
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カテゴリー:外壁塗装の基礎知識
イメージやサンプルと実際の色が違うというトラブルは、外壁塗装で起こりがちです。業者に申し入れるタイミングや費用をかけることで、色変更ができる可能性もありますが、最も大切なことは、事前にトラブルを避けることでしょう。
ここではどんなタイミングなら色変更の費用がかからないか、色変更をしたくなってしまう理由、トラブルにならないための色見本やシミュレータの使用法について解説しています。
外壁塗装の途中で色の変更はできる?
見積もりを行ない色を決めて契約を結んだら、いよいよ外壁塗装の開始です。開始直前や塗り始めてから、イメージやサンプルと違うと感じたとしても、契約後の色変更は基本的には受け入れられないと考えましょう。色選びには慎重にならないといけません。
しかしまだ塗料を発注していないなど、タイミング次第では色変更は受け入れてもらえる場合があります。追加工事の費用を負担するなら、色を上から塗り重ねて変更してもらえることもあるでしょう。
いったん外壁塗装をしてしまうと、10年くらいはその色と付き合うことになります。不満を抱えながら相当な期間を過ごすくらいなら、思い切って相談したほうがよいかもしれません。
ただし塗料によっては上から別の色を塗り重ねられない場合があることや、工事期間が延びてしまうかもしれないことは、あらかじめ覚悟しておきましょう。
外壁塗装の色を変えたくなる理由
色の変更は工事期間が延び、費用も発生するかもしれません。契約後の色変更は避けたいものです。ここでは外壁塗装の色を変えたくなる理由と、そうならないための対策について見ていきましょう。
面積効果
色には面積効果があります。この仕組みを知り、それを踏まえた色選びをしましょう。面積効果とは、同じ色でも広い場所に塗られるほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えてしまう現象を指します。広い面積になるほど、色が持っている特性が強調されます。
色選びを行うときにサンプルをもらえますが、できるだけ大きな紙への出力をお願いすることで、面積効果をある程度抑えられます。
室内と室外で色の見え方が違う
外壁は太陽光の下で見ることを踏まえて、色選びをしましょう。屋外と屋内では色の見え方、感じ方は変わりますし、同じ屋内でも照明次第で変わります。色決めの際のサンプルは、必ず屋外でチェックしましょう。
また屋外でも、時間帯や天候で光の具合は変化します。色選びは決してあせらずに、サンプルをもらったら様々な条件の太陽光の下で確認してください。
室内で小さな色見本を見ながらというのが、最も失敗しやすい色選びの方法です。外壁塗装の色については、以下のリンクにくわしく掲載されています。
塗装色変更に関する追加料金の発生基準
契約後に色変更ができないのは基本ですが、タイミングによっては無料で受け入れてもらえる場合があります。
塗装に入る前なら、塗料が開封されているかどうかで追加料金が発生するかが決まります。塗料を購入してから、もしくは資材問屋さんに返品・交換できない状態で色変更を申し出ても費用は発生してしまうでしょう。塗装業者の在庫で塗装するなど、まれなケースを除いて追加料金が発生すると考えましょう。
外壁塗装の施行後に色変更できる?
外壁塗装が完成してしまったら、色の変更はもうできません。ムラが目立って見栄えが悪いなど、明らかに塗装業者に原因があるなら相談に乗ってもらえることもありますが、イメージと違うから色を変更したい場合では、相当額の負担を求められるでしょう。
求められる負担は塗装工事の進み具合で変わります。まだ塗りが始まっていないなら、変更前と後の塗料費用を負担するだけですむかもしれません。
しかし塗りが始まってしまうと、負担する費用は高額になります。下塗り後や中塗り後なら、変更後の塗料と塗装済みの分がマッチしないかもしれません。
下塗りからやり直しなら、その分の費用を負担することになります。足場を解体した後ならほぼ2回分の塗装料金を請求されることになるでしょう。塗り直しには、作業の進行具合に応じた金額が必要です。
外壁塗装で色変更しないための色選びポイント
外壁塗装の色変更は、できる限り避けるべきです。希望の色をあらかじめ選ぶ必要があります。業者が提供してくれるカラーシミュレーションや、サンプルを十分に活用するのがよいでしょう。
カラーシュミレーションで確認
業者によっては実際の家の写真を取り込み、外壁塗装後のイメージに加工してくれます。カラーシミュレーションは、家並みの写真を加工することもできるため、周囲に違和感なく馴染めるかも確かめられます。
ただし注意したいのはシミュレーションであり、実際の色目とは異なることです。過度な期待はせず、イメージをつかむ程度の利用にとどめておきましょう。
ご自身で手軽にカラーシミュレーションを行いたいなら、塗料・部材メーカー「エスケー化研」が提供している「住宅塗り替えシミュレーション」や、塗装業者の「外壁塗装・屋根塗装のカラーシミュレーション」を利用するとよいでしょう。
太陽光の下で確認
業者が見せてくれるカラーサンプルを見ながら、室内で色を決めてしまうのは失敗しやすい方法です。色は屋外と屋内で見え方が異なり、電球の発する光の色にも大きく左右されます。外壁の色は屋外で見るもののため、カラーサンプルは実際に使われる環境下で確認しましょう。
またカラーサンプルも印刷したものであり、実際の塗料の色目とは微妙に異なります。全く同じ色に塗られることはないということは、意識しておいてください。
A4サイズの色見本を外壁に当てて確認
カラーサンプルだけでの色選びを避けたい理由は、塗られた面積が広がるほど色の特性が強くなる面積効果があるからです。面積効果の影響を避けるためにはなるべく広い面積での確認が必要なので、業者にA4など大きな紙での出力をお願いしましょう。
あわせて色見本を実際に外壁に当てて、塗装後のイメージをふくらませてください。屋根やドアなどの側に色見本を当ててみることで、塗装後に違和感がないかも確認できます。
また下記のリンクにある失敗事例に目を通しておくことも、色選びでの失敗を防ぐことにつながることでしょう。
まとめ
色のイメージが違うと感じたなら、塗装工事の契約後だとしても、まずは業者に伝えてみましょう。場合によっては、色の変更に対応してもらえるかもしれません。
しかしタイミングや原因によっては、話を聞いてもらうことはできませんし、できたとしても高額な費用がかかってしまいます。
事前の色選びはシミュレーションや色見本を活用して、慎重に行わなければなりません。また塗装のポイントについて以下のリンクで学ぶことは、色選びのトラブルを避けるのに有効です。
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