外壁塗装でおすすめの塗料メーカーと代表的な塗料を紹介!

外壁塗装工事をするときには、塗料のメーカー選びで迷うことがあります。意匠性にもこだわりたいけれど、耐候性など機能面も優れているものにしたいと思う人も多いでしょう。

 

美観に大きく影響のある塗装は、信頼できるメーカーの塗料を使って、満足のいく塗装工事をしたいものです。そこで今回の記事では、外壁塗装でおすすめの塗料メーカーを11社紹介します。塗料メーカーの選び方も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

 

外壁塗装でおすすめの塗料3大メーカー

日本には、塗料メーカーは数多くありますが、三大メーカーと言われる企業は、エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントです。ここでは、建築塗料の三大メーカーのそれぞれの概要と特徴を解説します。

建築仕上げ用塗料国内シェアNo1・エスケー化研

エスケー化研は、建築用塗料の大手メーカーで、大阪に本社を置く建築用塗料と建材の製造販売を行う企業です。建築用塗料の国内シェアは50%と、国内最大級の塗料メーカーと言っても過言ではありません。

 

エスケー化研は、住宅用の外壁塗料だけでなく、内装材、マンションや店舗など大型建築物の塗床材、下地材など、さまざまな建築用塗料を製造しているという特徴もあります。

塗料国内シェアNo1.日本ペイント

日本ペイントは、東京都品川区に本社を持つ、住宅やマンションなど建築物の塗料や自動車補修用の塗料を製造する老舗メーカーです。

 

中国、フィリピン、インド、タイなど海外進出も精力的に行っており、日本ペイントの推計売り上げ収益によると、アジア第1位、世界第4位という記録を残しています。

 

住宅やビルなど建築用塗料のみならず、橋梁やプラント向けの重防食塗料や、自動車の補修用塗料なども手掛けている企業です。

幅広い塗料を製造・関西ペイント

関西ペイントは、大阪に本社を置く国内大手の塗料メーカーです。建築用の塗料以外にも、橋梁の防食用塗料、船舶用塗料、自動車補修塗料など、さまざまな種類の塗料を製造しています。

 

アジアを中心に海外進出もしており、近年は環境に配慮した製品の開発製造も行っているメーカーです。特に建築用塗料では、健康や環境に配慮した揮発性有機化合物(VOC)の排出を抑制する製品の開発にも力を入れています。

 

【塗料の特色別】外壁塗装でおすすめの塗料メーカー

ここからは、特色のある塗料メーカーを紹介します。

遮熱塗料三年連続国内シェアNO1・アステックペイント

アステックペイントは、福岡に本社建築用塗料の開発・製造・販売を行う企業です。「美壁革命」をコンセプトに、「優れた塗料で塗り替えを定期的に行うことが、建物の長寿命化につながる」という考えのもと、事業を運営しています。

 

また、低汚染塗料にも力を入れ、仲介業者を経由しない直販体制を行っているのも特筆すべき点です。質の高い塗料を、手ごろな価格で提供することに成功しています。

 

アステックペイントの強みは、遮熱塗料です。遮熱塗料は、温度上昇の原因となる太陽光を効果的に反射し、屋根や外壁の表面温度を抑え、室内の温度上昇を抑えるという機能があります。夏の暑さ対策を行いたい場合に、検討したい塗料メーカーといえるでしょう。

 

断熱塗料で強い独自性・日進産業

日進産業は、東京に本社を置く、機能性環境改善塗材や断熱材の開発・製造・販売を行う会社です。

 

日進産業は、宇宙ロケット開発技術を応用した断熱塗料ガイナが有名で、住宅だけでなく、店舗や病院、宿泊施設、大型工場にも施工されている実績を持ちます。

 

ガイナは、塗料の中に中空セラミックビーズが配合されており、セラミックビーズによってできる空気の層が、断熱効果を高めているのが特徴です。

 

断熱効果のある塗料は、夏の暑さを和らげ、冬には暖房で暖めた屋内の空気が外に逃げづらく、快適な屋内環境を作る手助けをする効果が見込めます。

フッ素塗料のリーディングカンパニー・AGCコーテック

AGCコーテックは、東京に本社を置く建築用や工業用の防食用各種フッ素樹脂塗料や塗材の製造販売を行う企業です。また、建築用塗料以外にも、電子部材やフィルムなどのフッ素樹脂コーティング材も手掛けています。

 

AGCコーテックのフッ素樹脂塗料は、耐候性・耐熱性などの特性を生かした保護コーティング剤で、紫外線や酸性雨から建物を守る効果が期待できます。住宅など建築塗料だけでなく、工業塗料や防食塗料の開発も行っているのが特徴です。

高い耐候性を誇る・ロックペイント

ロックペイントは、大阪府大阪市に本社を置く、1931(昭和6)年創立の総合塗料メーカーです。自動車補修用塗料を主軸とし、建築用、工業用などの塗料や、工業化学薬品や接着剤、洗剤なども開発しています。

 

創業者がラッカー性塗料の製造をしたことが始まりです。国際的な品質マネジメント規格を取得しており、省エネ活動にも積極的に参加しています。

 

高い品質の商品販売と、環境に優しい塗料開発に力を入れている塗料メーカーといえるでしょう。

下塗りに大きな強み・菊水化学工業

菊水化学工業は、愛知県名古屋市に本社を置く、特殊機能性材料や建築仕上げ材の製造販売を行う企業です。

 

塗料の性能を最大限発揮できるようにするために、下地調整材からデザイン性に優れた仕上塗材まで、塗装工事にかかわる建築材料を幅広く手掛けてるのも特徴です。

 

また、塗装工事の品質を高めるために、メーカー自らが塗装を施工している珍しいメーカーです。

光触媒塗料のトップメーカー・ピアレックス・テクノロジーズ

ピアレックス・テクノロジーズは、大阪府泉大津市に本社を置き、機能性コーティング材やフッ素樹脂系光触媒コーティング材料の開発・製造・販売を行う企業です。

 

ピアレックス・テクノロジーズは、光触媒コーティングを手掛けるメーカーとして有名です。主力商品のピュアコート®G-PFシステム®は建築の分野で住宅のみならずビルや集合住宅、大型店舗などでも施工実績があります。

 

光触媒塗料とは、酸化チタンの働きによりセルフクリーニングの自浄機能を持つ塗料です。太陽光で有機物が分解され、雨水で流れやすくなるという機能があるため、外壁のメンテナンス頻度を下げることができます。

ナノテクノロジーに定評・水谷ペイント

水谷ペイントは、大阪市淀川区に本社を置く、建築用合成樹脂塗料の製造販売を行う企業です。大正11年の創業以来、大阪から東京・名古屋へと進出を果たしている老舗メーカーといえるでしょう。

 

水谷ペイントは、主に、屋根用塗料、外壁・内壁用塗料、塗床材塗料などの製品の開発を手掛けています。製品の多くはJIS認証を取得しており、第三者機関にも品質を認められているのも特筆すべき点です。

 

世界初のナノテクノロジーとして、日本の大きな技術賞である「井上春成賞」と「工業技術賞」をダブル受賞しています。

高耐久塗料の実績多数・ジャパンカーボライン

ジャパンカーボラインは、米国発の世界的な重防食塗料メーカーです。日本では、東京に本社、大阪に支店を持ちます。

 

世界各国の原子炉の塗料に用いられており、化学石油分野などの大型構造物の施工実績が多数存在し、耐久性の高い塗料を強みにしているメーカーです。

 

無機塗料やフッ素樹脂塗料、特殊技術が用いられたシリコン塗料など、耐候性の高い塗料を選びたいときに検討したいメーカーといえるでしょう。

外壁塗装のメーカー別おすすめ塗料

外壁塗料のメーカーには、それぞれ主力商品があります。それぞれのメーカーのおすすめ塗料を下表にまとめました。

 

塗料メーカー

おすすめ塗料

おすすめ理由

エスケー化研

エスケープレミアムシリコン

ラジカルコントロール技術で作られた、施工性もよいシリコン水性塗料

日本ペイント

パーフェクトトップ

ラジカル制御機能を持つ、耐久性の高い水性塗料

関西ペイント

アレスダイナミックトップ

紫外線に強く耐候性を持つ水性塗料

アステックペイント

超低汚染リファインシリーズ
(屋根用・外壁用)

無機成分を配合した低汚性の水性塗料

AGCコーテック

ルミステージ

ラジカル抑制機能のあるフッ素樹脂塗料

ロックペイント

ユメロック

耐久性・耐候性の高いシリコン塗料

日進産業

ガイナ

遮熱・断熱性のある水性塗料

菊水化学工業

水系ファインコート

高耐候のアクリルシリコン塗料

ピアレックス・テクノロジーズ

ピュアコート

親水性の光触媒塗料

水谷ペイント

ナノコンポジット

無機系ナノテク壁用塗料

ジャパンカーボライン

スーパームキコート

無機+有機のハイブリット塗料

 

外壁塗装のメーカーの選び方は?

外壁塗装工事を行う際に、どのメーカーの製品を選ぶべきか、迷う人が多いかもしれません。塗料メーカーは、ブランド力、塗料の特色などで選びましょう。ここでは、塗料選びのポイントを詳しく紹介します。

ブランド力で選ぶ

塗料選びに迷ったら、メーカーのブランド力で選びましょう。塗料の三大メーカーである、エスケー化研、日本ペイント、関西ペイントの製品から選べば、ほとんど間違いありません。

 

事実、この3社で、塗料業界の国内シェアは9割を占めています。日本ペイントは、塗料業界のシェアNo.1企業として有名です。

 

また、エスケー化研は建築仕上げ用塗料で、国内シェアのNo.1を獲得しています。関西ペイントは日本ペイントに次ぐ歴史があり、新規塗料の開発に力を入れている企業です。

 

3社の製品は、多くの塗装業者も取り扱いがあり、施工にも慣れていることが多いでしょう。そのため、施工実績が豊富にあるのも魅力です。

塗料の特色で選ぶ

メーカーを選ぶときは、塗料の特色で選ぶのも方法の一つです。高耐久な塗料に強い会社、断熱塗料に強い会社など、メーカーにはそれぞれ特色があります。

 

大手メーカーでなくても、技術力に優れた会社も数多く存在します。このとき、明確な基準を持って選ぶのがおすすめです。

 

断熱性の高い塗料に塗り替えたい、耐久性を重視して選びたい、仕上がりの艶や美観を重視したいなど、優先順位を決めておくとよいでしょう。

外壁塗装の目的にあったメーカーを提案してもらおう

外壁塗装工事は、どのメーカーを選ぶかによって、耐候性や耐久性などの機能性や、デザイン性が異なります。シリコン、無機、光触媒など、メーカーごとに得意な塗料の種類が違うため、外壁工事の目的にあわせたメーカーを選ぶのがおすすめです。

 

塗装工事のメーカー選びに迷ったら、信頼できる業者に提案してもらうのがおすすめです。何十件もの塗装工事を行った実績のある業者なら、あなたの希望にあわせた塗料メーカーの提案をしてもらえるでしょう。

 
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