外壁塗装で50坪の相場はいくら?費用の内訳や安く抑えるポイントを解説
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カテゴリー:外壁塗装の価格
「外壁塗装は家を守るのに必要」ということはわかっていても、なかなか踏み切れない方は多くいます。どれくらいの価格が適正かわからず、不安に感じる人が大半でしょう。
ここでは延坪数50坪のお家を外壁塗装した場合、相場がどれくらいになるかをお話しています。あわせて概算の方法もわかるため、提出された見積もりが適正かどうかの判断もできるようになります。
さらに適正価格内で、お得に外壁塗装を行うポイントについてもお話しているので、大まかな相場を知りたい人はぜひ読んでみてください。
50坪の外壁塗装の費用相場
外壁土葬の費用相場は、塗料にかかる費用とその他作業工程にかかる費用の合計で考えます。つまり「塗装する面積×使用する塗料の単価+付帯作業費」です。
同じ延坪50坪の一戸建てでも、塗装する外壁の面積は異なります。そのためこの式では正確な費用は出せません。しかし実際に使いたい塗料のグレードを当てはめることで、かかる費用の目安にはなるでしょう。
50坪の外壁面積の目安
50坪の外壁面積の目安を出すために、まずは塗装する外壁の面積を計算しましょう。本来なら正確な面積が必要ですが、今回は目安のため、計算式「延坪数 × 3.3 × 1.2~1.7=塗装面積」に当てはめます。
注意点は「延坪数」というところ、家が建っている面積「建坪数」ではなく「延坪数(延床面積)」を使います。「3.3」をかけるのは坪数を平方メートルに換算するため(1坪=3.3 ㎡)、 「1.2~1.7」は伝統的に使われている係数です。
ここでは延坪数が50坪のため、「50(坪)× 3.3(㎡)×1.2~1.7=198~280(m2)」と計算できます。
ただし、これは概算です。実際の塗装面積とは大きく異なる場合もありますし、3階建てになると誤差はさらに大きくなります。
外壁塗装の面積の計算方法について詳しく確認する
使用する塗料の費用
上の式で出した外壁面積に、使用したい塗料の「単価(㎡)」をかけることで、塗料の費用が計算できます。
どんな塗料を使うかが悩みどころですが、塗料のグレードと単価を一覧にした下の表を参考にしてください。単価が上がるほど、耐用年数も長くなっています。「塗料の費用」の欄は、延床面積を198m2で計算したものです。
スタンダードはシリコン塗料ですが、近年では特殊な付加価値を持たせた「機能性塗料」が人気です。
たとえばフッ素塗料は、汚れが付きにくいという機能を持っており、主成分にフッ化カルシウムを使用したものです。東京スカイツリーに使われたことで、一躍有名になりました。
無機塗料は、高い耐候性という機能を持っており、耐用年数の長さが特徴です。紫外線に分解されにくい、無機物質を主成分としています。
それぞれの塗料についての詳しく確認する
塗料の種類 |
相場費用 |
塗料の費用 |
耐用年数 |
アクリル |
1,000~1,800円/㎡ |
約15~25万円 |
3~8年 |
ウレタン |
1,400~2,500円/㎡ |
約16~30万円 |
5~10年 |
シリコン |
1,800~3,500円/㎡ |
約17~40万円 |
7~15年 |
ラジカル制御型塗料 |
2,500~3,500円/㎡ |
約42万円 |
13~16年 |
フッ素 |
3,000~5,000円/㎡ |
約75万円 |
15~20年 |
光触媒塗料 |
4,300~5,500円/㎡ |
約38~75万円 |
15~20年 |
無機塗料 |
3,500~5,800円/㎡ |
約40~75万円 |
15~25年
|
その他の作業工程による費用
下の表は50坪での費用の目安です。仮設足場費用は、足場面積(塗装面積の約1.2~1.5倍)×単価で計算します。次に高い割合のシーリング(コーキング)費用は、施工m数×単価、下塗り(シーラー)は塗装面積×シーラー単価で計算しますが、用いるグレードで費用は大きく上下します。
シーリングとは、雨などの水分が侵入しないよう用いられる、ゴム状の建材のことです。サイディングボードの継ぎ目や窓、通気口などに使われていますが、施工m数はそれぞれに異なります。窓が大きく通気口が多い家では、その分シーリング費用が高くなります。
下塗り(シーラー)は、塗料の定着をよくするために用いる塗料を指しています。
作業項目 |
費用の目安 |
仮設足場 |
15~20万 |
飛散防止ネット |
2~3万 |
高圧洗浄 |
4~7万 |
養生 |
5~8万 |
下地補修 |
1~2万 |
下塗り(シーラー) |
10~13万 |
シーリング(コーキング) |
18~38万 |
50坪の外壁塗装の内訳合計
延床面積50坪の外壁塗装にかかる費用は、塗料費用にその他の作業工程による費用を合計したものです。
延床面積50㎡、塗装面積198㎡にフッ素塗料を用いるなら、塗料費用は198×1,800〜3,500円=35万6,400円〜69万3,000円が、付帯費用は55万円〜91万円がそれぞれ目安となります。つまり、合計で90万6,400円〜160万3,000円が相場です。
価格帯の幅が大きいと感じるかもしれませんが、用いる資材のグレードでこの程度の幅ができると理解しておいてください。
この方法を使うことで、たとえば塗料のグレードを落とした場合などのシミュレーションができるようになります。安すぎる、もしくは高すぎる業者を判別できるようになるでしょう。
50坪の住宅の外壁塗装費用を抑えるポイント
相場を見て多くの方が、「かなりの費用がかかる」と感じることでしょう。しかし外壁塗装では、費用を節約するポイントがあります。以下のポイントを押さえて、かしこく外壁塗装を行いましょう。
屋根塗装もまとめて行う
上述した通り、仮設足場費用は外壁塗装費用の中でも高い割合となっています。そのため、一度組んだ足場で屋根やバルコニーの塗装もしてしまえば、合計での費用を抑えられます。
ポイントは外壁と屋根で、同じくらいの耐用年数の塗料を用いることです。次回の再塗装も同時期に行るため、足場を組むための費用を1回分節約できます。
また外壁塗装だけでなく、屋根塗装の両方を行っている業者を選ぶこともポイントです。両方の工事とも一社で済むため、外注費の発生を抑えられます。
バルコニーの塗装だけでなく、防水工事も合わせて依頼できるなら、さらに費用の節約になるでしょう。
外壁塗装を先延ばしにしすぎない
外壁塗装の役割は、美観を保つことだけではありません。お家の劣化を防ぐのも、外壁塗装の大切な役割です。
外壁塗装を先延ばしにすると、たとえばサイディングなど下地の劣化を招きます。上の表では下地補修の項目に1〜2万円とありますが、費用はその範囲内に収まらなくなるでしょう。通常は下塗り(シーラー)・中塗り・上塗りの3回で行われる塗装も、下地の劣化具合によっては塗装回数が増えてしまいます。
また劣化した外壁から侵入した雨水は、お家の骨組みも痛めてしまいます。これを直すためにかかる費用は、下地補修どころではないものです。
外壁塗装を先延ばしにしないことは、かかる費用の大きな節約につながります。チョーキングなどのサインを見逃さないようにしましょう。
複数の業者に見積もりを依頼して比較する
外壁塗装業者の見積もりが上で計算した相場の範囲内に収まっていたからといって、すぐに依頼してはいけません。
見積もりは大抵の業者が無料で行っています。そのため複数の会社から見積もりを取り、比較検討を行いましょう。相場内に収まっているだけでなく、より安い業者を見つけることで、さらに費用を節約できます。
注意点は見積もりの条件を同じにすることです。塗料やコーキング材など使用する資材のグレードを揃えなければ、相見積もりを取っている意味がなくなります。
また業者ごとに下地補修の費用が高かったり、塗りの回数が多かったりと提案内容が異なっていては、比較になりません。完全には難しいかもしれませんが、提案内容の条件はできるだけ揃えましょう。
費用の内訳が詳細で納得のできる業者を選ぼう
見積もりではつい金額にばかり目がいきがちですが、内訳にも注意を配ることが必要です。詳細な内容が記入されているかをチェックしましょう。
塗装面積の計算方法を上でも説明していますが、同じ方法をプロが行うことはあり得ません。実測値での詳細な面積による見積もりでなければ、大きな誤差が発生します。見積もりでは安かったのに後から追加料金が発生し、割高な金額を支払うことになるといったことも起こるでしょう。
また、用いる塗料のメーカーやグレードが記入されているかもポイントです。記入しない業者はグレードを勝手に下げて、費用を浮かせようとするかもしれません。見積もりをチェックして少しでも納得がいかない項目を見つけたら、その場で質問をしてみましょう。
国・自治体の助成金や加入している火災保険を使う
自腹での外壁塗装だけでなく、国や自治体の助成金や火災保険の使用も検討してみましょう。
たとえば駿河区のお隣である藤枝市には、外壁塗装を含むリフォーム費用を50%助成してくれる制度があります。お住まいの地域でも助成金・補助金が用意されていないかをチェックしてみましょう。
自宅が燃えた場合だけでなく、台風などの自然災害や延焼による外壁のダメージもカバーしてくれるのが火災保険です。加入している保険の内容によっては難しいこともありますが、機会を見つけて保険証券の内容を確認してみましょう。
国・自治体の助成金や火災保険の利用でポイントになるのは、それぞれに通じた業者の存在です。見積もりをもらう際にでも、あわせて確認してみると良いでしょう。
50坪の費用相場を知って外壁塗装を適正価格で行おう
手抜き工事や法外な価格での工事を避けるために、外壁塗装の相場を知ることは大切です。塗装の条件は一軒ずつ異なることから幅はありますが、紹介した方法で自宅の相場を把握しておくと、提出された見積もりが適正価格かどうかを判断できます。
適正価格内で少しでも安くしたいと考えるなら、複数の業者から見積もりを取り、比較することがポイントです。また足場費用を抑えるために、屋根塗装も同時に依頼することも大切です。
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