ウレタン塗料の特徴と価格

ウレタン塗料は一昔前に主流であった塗料で、一部を除いて、現在の外壁塗装で採用されることはありません。但し、ウレタン塗装とウレタン防水は、全く別の施工になるので、注意が必要です。

このページでは、ウレタン塗料の特徴、ウレタン防水との違い、施工単価、代表的な塗料について紹介しています。

■ウレタン塗料はどんな塗料なのか?

ウレタン塗料は、合成樹脂のポリウレタンを主成分とした塗料で、シリコン塗料よりも一つ下のグレードです。

●油性と水性がある

油性は、溶剤で希釈する塗料で、水性は、水で希釈する塗料です。油性の方が耐久性に優れていますが、価格が高く、臭いが強いです。

●1液型と2液型がある

1液型、一斗缶を空けてそのまま使用する塗料で、2液型は、塗料に硬化剤を混ぜて使用します。2液型の方が耐久性が高く、密着性に優れていますが、価格が高いです。

●現在はほとんど採用されない

15年以上前は主流の塗料でしたが、現在の主流はシリコン塗料です。シリコン塗料の方が、耐久年数が長くコストパフォーマンスに優れているため、多く採用されるようになりました。

■ウレタン防水は別物

●価格が安く耐久性が低い

価格が安く、耐久性が低い特徴があるので、頻繁に塗り替えを行う場合は適していますが、長期的に考えた場合は、シリコン塗料以上のグレードの方が、コストパフォーマンスが高いです。

●塗膜が柔らかい

塗膜が柔らかく収縮性に優れています。そのため、密着性が高く、幅広い下地に施工することができます。また、下地に追随することができるので、ヒビ割れに強い特徴があります。

但し、収縮性があるので、汚れが付着しやすいです。

●艶がキレイ

ツヤありとツヤ消しがあり、ツヤありの塗膜はキレイな光沢と艶を出すことが出来ます。そのため、高級家具やフローリングで用いられます。

●湿度に弱い

ウレタン塗料の硬化剤は、水と結合しやすいので、湿気に弱い特徴があります。そのため、硬化前に水と結合すると塗料の性能が落ちます。

■ウレタン塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?

ウレタン塗料の1平米当たりの単価は、1,500~2,000円前後です。

■弊社でウレタン塗料を選ばれるお客様の割合


外壁塗装は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御20%、ガイナ(断熱)10%、フッソ30%、光触媒0%、無機30%。

屋根塗装は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン30%、ラジカル制御0%、ガイナ(断熱)10%、フッソ30%、光触媒0%、無機30%です。

■代表的なウレタン塗料

●クリーンマイルドウレタン(エスケー化研):平米単価1,500~2,000円

下地の適正が幅広いので、どの塗料の上から密着させることできます。また、透湿性と低汚染性に優れています。

●ファインウレタンU100(日本ペイント):平米単価1,800~2,000円

密着性が高く、防藻と防カビ効果に優れており、鉄部などの付帯部分でよく使われる塗料です。

●セラMレタン(関西ペイント):平米単価1,500~2,000円

施工実績が多い塗料で、耐候性と耐汚染性、作業性や光沢の高さに優れています。

 

■ウレタン塗料に関するよくある質問

1.ウレタン塗料は、水分と相性が悪く湿度が高いときに塗布すると塗膜性能が落ちると聞いたのですが、本当でしょうか?

ウレタン塗料は、硬化剤と水が反応しやすい特徴があります。そのため、湿気や水と相性が悪く、塗装中や乾燥時に湿度が高いと塗膜性能が落ちる場合があります。

2.ウレタン塗料は、配合成分に強い毒性があると聞いたのですが、本当でしょうか?

ウレタン塗料は、イソシアネートという強い毒性を持つ硬化剤が含まれています。乾燥する前は、人体へ悪影響を及ぼす場合があり、長時間扱っていると、喉や気管支の炎症、皮膚の腫れや水泡などが症状が発生する可能性があります。

但し、ウレタン限らず強溶剤の塗料であれば、どの塗料でも毒性があります。

3.ウレタン塗料専用のシンナーを使用しなければいけないと聞いたのですが、本当でしょうか?

ウレタン塗料専用のシンナーを使用することが望ましいです。専用のシンナーを使用することで、ウレタン塗料の性能を十分に発揮することができます。

4.ウレタン塗料は、柔らかく扱いやすい、硬化した塗膜もヒビ割れしにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?

ウレタン塗料は、柔軟性があるので作業がしやすい特徴があります。また、硬化後の塗膜も柔らかく、下地の動きに追随することができるので、ヒビ割れが発生しにくいです。

■まとめ

15年以上前の外壁塗装はウレタン塗料が主流でしたが、現在は、頻繁に塗り替えるなどの目的が無い限り採用されることはありません。

そのため、ウレタン塗料での提案があった際は、注意が必要です。但し、ウレタン防水は、現在もよく採用される防水方法なので、提案があっても問題ありません。

アップリメイクでは、建物を診断して本当にあった塗料での提案が得意です。お客様の建物にあった塗料を提案させていただきますので、ご気軽にご相談ください!

 
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