クリヤー塗料の特徴と価格
投稿日:
カテゴリー:外壁塗装の塗料
クリヤー塗料は、透明な塗膜なので、外壁の模様を透かして残すことができます。
意匠性のあるレンガやタイル調の外壁でよく採用されていますが、劣化状況によっては施工が出来ない場合あるので、注意が必要です。
このページでは、クリヤー塗料の特徴、メリットとデメリット、注意点、施工方法について紹介しています。
■クリヤー塗料とは
クリヤー塗料は、顔料を含まない透明な塗料です。一般的な塗料と同様に、シリコンやフッ素などの樹脂によって耐久性が異なり、水性と油性の2種類に分類されます。
■クリヤー塗料のメリット
●外壁のデザインを残せる
クリヤー塗料は、透明な塗膜なので下地が透けて見える特徴があります。
そのため、外壁の風合いやデザインを残して塗装を行うことができるので、レンガやタイル調などのサイディングやコンクリート、タイルなどの外壁にオススメです。
●外壁の保護ができる
通常の塗料と同様に樹脂が含まれるので、対候性や防水性があり、紫外線や雨風などから外壁を守ることができます。
●艶を出すことがきる
通常の塗料と同様に、艶ありや艶なしなどの光沢を選ぶことができます。
●チョーキングが発生しない
クリヤー塗料は、顔料が含まれないため、塗膜が劣化して白い粉状になる「チョーキング」が発生することはありません。
■クリヤー塗料の注意点
●劣化が激しい場合はクリヤー塗装はできない
クリヤー塗料は透明なので、チョーキングが発生している外壁に塗装を行うと、白く濁った仕上がりになります。また、ヒビ割れや補修痕がある場は、そのまま見える状態で仕上がります。
そのため、これらの劣化症状がある場合は、見栄えが悪くなるため、クリヤー塗料での施工はできません。
●クリヤー塗装できないサイディングがある
光触媒や無機塗料で塗装しているサイディングは、特殊なコーティングがされているため、クリヤー塗料を弾いて密着しづらい場合があります。
特殊なコーティング対応できる下塗り材を使用すれば、施工が出来る場合がありますが、注意が必要です。
■クリヤー塗料の施工方法
●クリヤー塗料は2回塗り
下塗り材は色が付いているので、クリヤー塗料を施す際は下塗りを行いません。下塗りを行わなくても下地に密着するように設計されています。
そのため、通常の塗料は、下塗りと中塗り、上塗りの3回塗りですが、クリヤー塗料は、中塗り、上塗りの2回塗りになります。
●コーキング部分の塗装
サイディングのつなぎ目は、コーキングが施されています。このコーキングの上にクリヤー塗装を施すと、塗膜が汚れたり、剥離する原因になります。そのため、コーキングの上にクリヤー塗装を施すことはありません。
■クリヤー塗料の価格
●UVプロテクトクリヤー(日本ペイント)
UVプロテクトクリヤーは、シリコンのクリヤー塗料です。施工単価は、2,000円~2,400円前後で、耐久年数は、10年程度です。
●UVプロテクト4Fクリヤー(日本ペイント)
UVプロテクト4Fクリヤーは、UVプロテクトクリヤーのフッ素版です。施工単価は、3,200円~3,800円前後で、耐久年数は、15年程度です。
■まとめ
クリヤー塗装は、外壁のデザインを残して塗装を行い場合に適していますが、チョーキングやヒビ割れなどの劣化がある場合は、塗装後の見栄えが悪くなるため、施工をすることができません。また、光触媒や無機塗料を施されている外壁に適さない場合があります。
クリヤー塗装で検討してる場合は、劣化が進行していない時期に業者に相談することをオススメします。
アップリメイクに相談いただければ、クリヤー塗料で対応可能か?の適切な判断をさせていただきます。
- 外壁塗装のおすすめ塗料を目的・外壁の種類ごとに紹介!
- モルタル塗装とは?外壁に使ったときの特徴や再塗装するときのポイント!
- 外壁塗装でクリア塗装ができる条件とできない条件|効果や欠点も解説
- 雨漏りの原因がわからないのはなぜ?考えられる理由や起こる場所を紹介!
- 外壁と屋根色の組み合わせ方のポイント!失敗しないコツや施工事例もご紹介
- 外壁張替えの費用相場は?メリット・デメリットや張替えの判断基準もご紹介
- 外壁材の種類ごとの機能や価格|おすすめの外壁材を紹介
- 外壁塗装の営業がしつこい!撃退法や優良業者の選び方を紹介
- 外壁塗装で光触媒塗料を使うメリットとデメリット!値段や耐用年数を紹介!
- 外壁塗装のひび割れの原因や自分でできる補修方法について解説!
- 外壁塗装の劣化現象 (5)
- 外壁塗装の塗料 (24)
- 外壁塗装の業者 (3)
- 外壁塗装の見積もり (2)
- 外壁塗装の価格 (13)
- 外壁塗装の工程 (6)
- 外壁塗装の基礎知識 (70)
- 雨漏り (27)
- その他 (12)