シリコン塗料の特徴と価格

シリコン塗料は、実績や種類が豊富で、優れた特徴があります。そのため、現在の主流となっていますが、デメリットもあります。

このページでは、シリコン塗料の特徴、メリットとデメリット、施工単価、代表的な塗料を紹介しています。

■シリコン塗料はどんな塗料なのか？

シリコン塗料は、シリコン系の合成樹脂が主成分の塗料で、正式名称はアクリルシリコンですが、ほとんど省略してシリコンと呼ばれています。

アクリルが名称に付いていますが、下位グレードのアクリル塗料とは別物なので、注意が必要です。

●外壁塗装で6割のシェア

シリコン塗料は、戸建ての塗替えで主流の塗料で、6割のシェアがあります。但し、近年は、シリコン塗料からラジカルやフッ素塗料に主流が移行しつつあります。ラジカルやフッ素塗料は、シリコン塗料より若干割高ですが、耐久年数が長くコストパフォーマンスに優れているためです。

●油性と水性がある

油性は、溶剤で希釈する塗料で、水性は、水で希釈する塗料です。油性の方が耐久性に優れていますが、価格が高く臭いが強いです。

●1液型と2液型がある

1液型、一斗缶を空けてそのまま使用する塗料で、2液型は、塗料に硬化剤を混ぜて使用します。2液型の方が、耐久性が高く、密着性に優れているため、塗装できる下地の幅が広いです。但し、価格が高いです。

■シリコン塗料のメリット

●価格と耐久年数のバランスが良い

価格と耐久性のバランスに優れているのが最大のメリットです。下位グレードのウレタン塗料と施工単価が100円～500円程度しか変わらないですが、耐久年数は、4年～6年程度長いです。

●実績がある

シリコン塗料が発売してから十数年以上が経過しているので、実績が豊富にあります。新製品の塗料は、メーカーの実験では結果が出ても、実際に使用すると、施工不良などが発生する場合があります。

●汚れにくい

撥水性が高く、低電圧性で塗膜が固いため、雨や泥、埃などを弾き汚れが付着しにくいです。

●光沢保持率が高い

ツヤありタイプは、光沢保持率が高く、キレイでツヤのある塗膜を長い期間にわたって持続します。

●塗料の種類が多い

水性と油性、1液型と2液型、5種類のツヤ、機能性塗料など様々な塗料があり、商品数も豊富にあります。

■シリコン塗料のデメリット

●ヒビ割れしやすい

塗装直後は、塗膜に柔らかさがありますが、10年程度経過すると固くなります。そのため、下地の揺れに追随できずにヒビ割れが発生しやすいです。

●重ね塗りする際は注意が必要

塗膜が固く撥水性があるので、塗料の密着が悪い特徴があります。但し、適切に下塗りを行えば、重ね塗りを行うことが出来ます。

●DIYには不向き

粘度が低いので、顔料が沈殿しやすい特徴があります。そのため、施工時は頻繁に撹拌する必要があるので、手間がかかりDIYには不向きです。

■シリコン塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか？

1平米当たりの単価は、1,800円～2,800円前後です。

■弊社でシリコン塗料を選ばれるお客様の割合

外壁塗装は、アクリル0％、ウレタン0％、シリコン10％、ラジカル制御20％、ガイナ(断熱)10%、フッソ30％、光触媒0％、無機30％。

屋根塗装は、アクリル0％、ウレタン0％、シリコン30％、ラジカル制御0％、ガイナ(断熱)10%、フッソ30％、光触媒0％、無機30％です。

■こんな方にオススメする塗料です

10年ごとの塗り替えを希望される方で、新しい塗料ではなく、長く使われていて実績がある塗料を選びたい方。

■代表的なシリコン塗料

●ファインシリコンフレッシュ（日本ペイント）：平米単価2,600～3,200円

光沢低下や変色が少なく、価格と耐久性のバランスが良い塗料です。

●セラMシリコン2（関西ペイント）：平米単価2,300～3,000円/m2

耐候性と耐久性に優れていますが、ツヤの種類が「ツヤ有り」の1種類しかありません。

●クリーンマイルドシリコン（エスケー化研）：平米単価2,500～3,000円/m2

親水性が高く帯電性が低い、塗膜の密度が高いといった特徴があるので、汚れが付着しづらいです。

■まとめ

シリコン塗料は、価格と耐久性のバランスに優れた塗料で、戸建ての塗装でもよく使われます。実績や商品の種類が豊富で、汚れに強いといったメリットがありますが、塗装から10年程度経過すると、塗膜が固くなりヒビ割れが起こりやすいといったデメリットもあります。

近年は、ラジカル塗料や無機、フッ素などに主流が移行しつつあります。

アップリメイクでは、年間の塗料使用量が多いため、塗料の仕入れ価格も安いです。各メーカーのシリコン塗料を取り扱っているので、塗装をご検討中の場合はお気軽にご相談ください！