フッ素塗料の特徴と価格
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カテゴリー:外壁塗装の塗料
フッ素塗料は、非常に耐久性が高い塗料で、親水性や防カビ性などの優れた性能を備えています。施工料金が高額なので、まだまだ普及していませんが、長期間で考えた場合は、決して不経済ではありません。
このページでは、フッ素塗料のメリットとデメリット、施工単価、代表的な塗料について紹介しています。
■フッ素塗料はどんな塗料なのか?
フッ素塗料は、塗料の主成分である樹脂がフッ素を採用している塗料です。現在主流のシリコン塗料よりも上のグレードで、性能が優れています。
■フッ素塗料のメリット
●耐久性が高い
フッ素塗料の最大のメリットは、耐久性が高い点です。現在主流のシリコン塗料の耐久年数が10年前後に対して、フッ素塗料は、15~20年程度の耐久年数があります。
そのため、長期間で考えた場合、メンテナンスの回数を減らすことが出来、施工費用を抑えることができます。
シリコン塗料での場合は、30年間で3回の施工が必要ですが、フッ素塗料では2回の施工で済むため、30年間トータルの施工費用は、フッ素塗料の方が安価です。
●耐候性が高い
炭素とフッ素の結合が非常に強固なので、紫外線から受けるダメージに強い特徴があります。
●耐熱性が高い
下地にしっかり密着して馴染みが良いので、熱に強い特徴があります。
●親水性が高いので汚れにくい
親水性は、水に馴染んで密着する性質です。フッ素塗料は、親水性が高いので、汚れと塗装面に水が入りこんで汚れを落とすことができます。
●耐摩耗性が高い
フッ素塗料は耐摩耗性が高いので、長期間に渡って光沢を維持することができます。
シリコン塗料の光沢は、20年で約20%程度の減少するのに対して、フッ素塗料は20年で約10%程しか減少しません。
●防カビ性と防藻性
フッ素塗料は、防カビ性と防藻性があるので、カビや藻が生えにくい特徴があります。
カビや藻は、美観が悪くなるだけではなく、下地の劣化を引き起こすので、カビや藻が生えやすい、北側の日が当たらない箇所や風の通りにくい箇所に有効です。
■フッ素塗料のデメリット
●価格が高い
長期間で考えた場合は、施工費用を抑えることができますが、1回の施工料金は高額です。
一般的な30坪程度の住宅を塗装した場合、シリコン塗料は、100~120万円前後の施工料金ですが、フッ素塗料は、140~150万円前後の施工料金になります。
●ツヤありしかない
フッ素塗料は、ツヤありしかありません。そのため、ツヤなしのマットな質感を出すことはできません。
■フッ素塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?
フッ素塗料の施工単価は、3,800~4,800円程度が相場です。
■弊社でフッ素塗料を選ばれるお客様の割合
外壁塗装は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御20%、ガイナ(断熱)10%、フッソ30%、光触媒0%、無機30%。
屋根塗装は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン30%、ラジカル制御0%、ガイナ(断熱)10%、フッソ30%、光触媒0%、無機30%です。
■こんな方にオススメする塗料です
多少高くても生涯の塗替え回数を少なくしたい。15年~20年に1回の塗装を考えている方にオススメの塗料グレードです。
■代表的なフッ素塗料
●ファイン4Fセラミック(日本ペイント):平米単価3,800~4,800円
光沢が長持ちするので、汚れに強く、美観を長期間に渡って保つことができます。
●クリーンマイルドフッソ(エスケー化研):平米単価4,200~4,800円
施工できる下地が幅広いので汎用性が高く、様々な箇所に施工ができる塗料です。また、塗膜がセラミックを含むので、帯電しづらく汚れを付着させない特徴があります。
●ルミステージ(AGCコーテック):平米単価4,500~5,500円
フッ素樹脂であるルミフロンを使用した塗料で、耐久性が高く光沢を長期間に渡って維持することができます。また、塗料メーカーの保証があり、認定施工店しか取り扱うことでできません。
■フッ素塗料に関するよくある質問
1.塗膜が割れやすい聞いたのですが、本当でしょうか?
シリコン塗料に比べて、塗膜が硬く追従性に劣る特徴があります。そのため、下地が動いてヒビ割れると、塗膜も一緒にヒビ割れやすいです。
2.一度フッ素で塗装すると、次もフッ素で塗装しなきゃダメと聞いたのですが、本当でしょうか?
フッ素で塗装を行って、次に異なる塗料で塗装を行うと密着が悪く剥がれやすいです。
但し、剥がれにくい下塗りを使用すれば、剥がれを防ぐことが出来きます。また、塗膜が劣化している場合は、剥がれが起こりづらいです。
■まとめ
フッ素塗料は、耐久性が高く、耐熱性や親水性、防カビ性や防藻性が高い塗料です。
シリコン塗料と比べた場合、塗料自体の価格が高いため、施工料金が高くなりますが、長期間で考えた場合は、施工費用を抑えることができるので経済的です。
但し、ツヤなしはないので、マットな質感を表現したい場合は注意が必要です。
アップリメイクでは、フッ素での施工実績も豊富です。塗装するお客様の3割の方がフッ素グレードを選択します。各社のフッ素塗料を取り扱っているので、興味がある方はご相談ください!
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