外壁をツートンカラーに塗装するポイント

家の外壁塗装を決意した後で、どんな色にするか悩んでいませんか?

 

単色で塗るのもいいですが、少し個性を出すために昔からよく採用されるのが、色を2種類使ったツートンカラーです。

 

しかし、どのような色の組み合わせがいいのか分からない人も多いはずです。今回はツートンカラーのポイントについて解説します。

 

外壁塗装でおすすめのツートンカラー施工例

外壁塗装の色の組み合わせを考えるときに一番参考になるのは、実際に組み合わせて考えてみることです。

 

最近ではPC上でシミュレーションできるソフトもあるくらい組み合わせを試すことは重要視されています。ここでは、比較的よく見かける配色パターンを紹介します。

 

白×彩色

個性を出したい人は、白と彩色を組み合わせるとよいでしょう。

彩色とは、鮮やかで派手な色のことを指します。鮮やかな色は、単色だと主張が強くなりがちですし、組み合わせてもしつこい印象を与えてしまうので、扱いが難しいのが特徴です。

 

そこでポイントとなるのが、色のない白との組み合わせです。これにより、スッキリ落ち着いた印象を与えられます。白はどんな色とでも合うので、「自分の好きな色」×「白」で個性を出していきましょう。

 

 

白×中間色(グレー・ベージュ)

「白×ベージュ」「白×グレー」のように、白と中間色の組み合わせは人気が高くおすすめです。

白と中間色の組み合わせは、単色では重たすぎるグレーと組み合わせるとシックな雰囲気を出せますし、軽すぎて目立つベージュと組み合わせると柔らかな雰囲気が出ます。

 

なにより、中間色は色の中でも最も汚れが目立ちにくい色なので、上手く組み合わせて使うと、塗りたてのような外壁を維持できます。

 

同系色

どうしても失敗したくないが、ツートンにもチャレンジしてみたいという方には手堅い同系色で組み合わせるのがおすすめです。

同系色でまとめれば、外壁だけでなく家全体がまとまります。

 

たとえば、暖色系の色でまとめれば温かみのある雰囲気になりますし、寒色系でまとめればスタイリッシュな雰囲気になります。

違う色を組み合わせると、どうしても個人の美的センスに左右されるので理解されにくい場合がありますが、同系色ならそんな心配もありません。

 

木目などの柄×各色

外壁材がサイディングボードの場合、色だけでなく柄にもこだわるとより個性が出ておしゃれに仕上げられます。

おすすめは、レンガ調や木目調、石目調といった柄です。外壁の中でもアクセントとして一部に使うパターンが多く、全面に貼ることは少ないため、柄を活かすような色と組み合わせるとよいでしょう。

 

ツートンカラーの外壁塗装の塗り分けパターン

ツートンカラーで外壁の色を塗りたい場合、色の組み合わせだけでなく「どこで塗り分けるか」も検討する必要があります。

 

上下で塗り分けたり、縦に塗り分けたりとさまざまな塗り分けパターンがありますが、同じ色を使っていても、塗り分けの違いで大きく印象が変わるので、しっかり判断していきましょう。

 

上下(横)に塗り分け

上下で色を分けるのは、最も一般的なツートンカラーの方法です。

1階部と2階部で水平に分けることで、簡単に違う色同士を調和しやすくなります。施工方法の観点においても、境目に帯を通すなどすれば縁切りも要因にできるので、仕上がりもきれいに見せられておすすめです。

 

基本的には下の方を濃い色にして、上の方を薄い色にすると落ち着いた印象になります。

もちろん、決まったルールがあるわけではないので好みによりますが、どうしても決められない場合は試してみてください。

垂直方向(縦)に塗り分け

縦の塗り分けは、建物を高く見せる効果もあるので大きな家に見えます。これにより、スマートでスタイリッシュな印象に仕上がります。

サッシや玄関扉、縦樋など付属物との調和性も取りやすいカラーコーディネートにも配慮すると、全体的にもまとまりやすいのでしっかり吟味することが大切です。

 

正方形の二階建てより、でこぼこした形の家の方がアクセントも取りやすく施工面においても縁切りがしやすいので、そういった家を設計した場合は選択肢にいれてみるとよいでしょう。

 

ベランダなどの凸部分で塗り分け

バルコニー、ベランダ、玄関など、家の凹凸部分で色を塗り分けると、立体感を上手く演出できます。狭小住宅の場合は、大きく見せる効果も期待できるでしょう。

 

施工面においても、縁切りがしやすいので外壁同士の境目を気にする必要がありません。余計な手間をかけずに施工できます。住宅の印象は凹凸がわかりやすく見える方が、おしゃれでスタイリッシュな印象を与え高級感を出してくれます。

 

そのため、ツートンの塗り分けによって凹凸が再現できるこの方法は、ぜひ試してみてほしい塗り分け方法です。

 

外壁の一部分だけ塗り分け

家の一部分をアクセントカラーで色分けする方法です。ポイントとしては、比較的小さい面積に濃い目の色を入れていくことです。

 

その際に、なるべく対比色を入れるとおしゃれにまとまります。いくら自分の好きな色とはいっても、それが派手な色で全面に入れるとなると抵抗がある人は多くいます。

 

この方法なら、自分の好きな色も組み込むことができるので、より理想的な外壁に仕上がるでしょう。  

 

外壁塗装をツートンカラーにする際のポイント

外壁塗装でツートンカラーを採用する際には、気を付けたいポイントがあります。好きな色を組み合わせても、なんとなくまとまらない場合も出てくるでしょう。

 

そんなときには、以下の方法を参考にしてみてください。

 

同系色を用いる

ツートンカラーを選ぶ際に、なかなか色の組み合わせでまとまらないことがあります。そんなときは、同系色で組み合わせてみるとまとまりやすくなります。

 

たとえば、茶色とクリームの暖色系や紺色と白の寒色系などです。施工事例を調べると他にもたくさんの同系色の組み合わせが出てくるので参考にしてみましょう。

 

必ず淡い色をいれる

外壁をツートンカラーにするときは、必ず淡い色を入れるとよいでしょう。二色とも濃い色を用いてもよいのですが、まとまりが悪くなり周囲の景観も損ねてしまいます。

 

淡い色を組み込むことで、家の印象が暗くならず全体が明るくまとまって見えます。

 

セパレーションカラーを積極的に使い、スタイリッシュに引き締めた印象にしたり、柔らかい雰囲気で優しい印象にしたりと自分だけのオリジナルに仕上げていきましょう。

 

色合いがまとまらない時はセパレーションカラーで区切る

 セパレーションとは、「分離」という意味です。

つまり、色と色の間にどちらにも影響しない色を少量入れて分離させることです。

 

こうすることで、弱すぎてぼやけた印象を与える色にメリハリをつけたり、逆にコントラストが強くてギラギラした不快な印象を和らげてくれたりします。

 

基本的には、好きな色を組み合わせてまとまるのが一番よいですが、それではなんとなくイメージと違うといったことも少なくありません。

相性を考えてあまり好きではない色を選択するのであれば、セパレーションカラーで区切るとまとまる可能性がありますので、試してみてください。

 

3色を使う場合の注意点

3色を使う場合に気をつけなければならないのが、黄金比率と呼ばれる塗装面積の割合です。

 

ベースカラー70%、アソートカラー20%、アクセントカラー10%の面積割合が適しているといわれており、この比率を守りながら色を決めていくと、スッキリとまとまったおしゃれな仕上がりになります。

 

1.ベースカラー

ベースカラーとは、最も塗り面積が多い色のことです。全体の約70%をしめるため、どうしても選ぶ色によって印象が左右されます。

たとえば、ベースカラーを暖色系にすると柔らかい印象の家になりますし、寒色系にするとスタイリッシュな印象の家になります。

 

黒や灰色をベースカラーにするとモダンな印象になりますし、茶色やベージュをベースカラーにするとカントリー系の雰囲気になります。

好きな家の雰囲気を再現するために大切なポイントになるのでしっかり選びましょう。

 

2.アソートカラー

アソートカラーとは、ベースカラーを引き立たせる色のことです。

全体の20%と少ないですが、この色がベースカラーで決めた家の印象をより強固なものへと変えます。基本的には、先に決めたベースカラーの色と相性のいい色を選択するのがセオリーです。

 

相性がよい色は判断が難しいので、迷った場合は同系色の色を選んでおくとよいでしょう。

必ずしも反対色がダメだというわけではないのですが、少し難易度が高い場合があるので、そのあたりはしっかり検討しましょう。

 

3.アクセントカラー

アクセントカラーは家の印象を引き締めてくれる色です。

全体の10%しかないため、その分インパクトの強い色を選ぶとよいでしょう。反対色を選んで目立つようにするとうまくまとまります。

 

たとえば、黒のベースカラーの場合は白のアクセントカラーを選ぶことで、よりモダンな印象が強まりカッコ良くなります。

外壁の中でも限られた一部にしか採用しないため、色を選んでいくと物足りなさが出てくるかもしれません。しかし、アクセントカラーの面積が増えすぎるとごちゃごちゃとした印象になってしまうので注意が必要です。

 

限られた場所だからこそ、強めのカラーでおしゃれを演出できます。

 

雨樋などの付帯部とのカラーバランスも考える

外壁の色が決まったら、次に決めるのは付帯物の色です。付帯物とは、雨樋や軒天、破風といった箇所のことです。

これらは、外壁と同系色で塗ることが多いですが、中には違う色で個性を出す場合もあります。

 

色の調和を考えるのか、アクセントとして遊び心を考えるのかはお客様次第です。

 

施工前に外壁パターンのシミュレーションを行う

施工前に外壁パターンをパソコンなどでシミュレーションしてくれる会社もあります。塗装前に自分の配色イメージをつかめるため、とても人気となっていますが、注意点もあります。

 

たとえば、モニターによって色の見え方が変わるため、実際に施工すると仕上がりはやや異なります。

 

実際の仕上がりとは異なるということを理解した上で、なんとなくイメージをつかむ程度に留めておくことが大切です。

 

外壁塗装のツートンカラーを業者に依頼する際の料金相場

ツートンカラーを選んでも単色の場合と比べて大幅に料金が高くなることはありません。なぜなら、外壁塗装の料金は塗料のグレードによって左右するからです。

 

もちろん単色に比べて二色になる分、塗料のロスは大きくなってくるので、その分は微妙に高くなる場合もありますが、同じ面積なら基本的には変わりません。

 

相場は、50万円〜300万円と幅広く、業者や諸条件によっても変わるのでこの限りではありません。気になる場合は相見積もりを取って比較するとよいでしょう。

 

外壁をツートンカラーに塗装しておしゃれな家にしよう

外壁塗装をする際に単色でまとめるのも悪くないですが、2色の色を用いることでデザインの幅も広がり楽しみながら進められるでしょう。

 

料金も基本的には塗装のグレードが上がるわけではないので、そこまで高くなることもありません。どのように色を塗り分けていくか、この記事に記載している内容を参考に吟味してみてください。

 

どうしても決めきれない場合は専門業者に相談するのもおすすめです。アップリメイクでは住まいに合った最適な組み合わせや塗り分け方法もアドバイスできますのでぜひご相談ください。                                                             

 
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